突発性難聴で治らず難聴になった場合は障害者手帳は出るのか?

突発性難聴 障がい者手帳

突発性難聴になり治療をしたが難聴になってしまったら障害者手帳は交付されるか?
まず障害者手帳は難聴者全員が交付される訳では無いです!障害者手帳はある一定の聴力からしか出ないんです。
では障害者手帳はどの様な方が対象になるんでしょうか?突発性難聴についてと福祉制度について今回紹介していきます。

目次

まず突発性難聴になったら

突発性難聴はその名の通り突然耳が聞こえなくなるという難聴の症状です。
今も原因はわかっていない難聴です。ウイルスやストレス、神経麻痺などが原因ではないかと言われていますが定かではありません。その症状は発症した時に誰もが実感できると言われています。
最近では堂本 剛さんが突発性難聴になり、その症状は知っている方も多いのではないでしょうか?
片耳だけに発症する事が多いです。そしてもし突発性難聴が発症したらすぐに病院で診てもらう事が重要です。早ければ早いほどいいです。1週間ほど放置してしまうと治る確率は下がります。突発性難聴は病院で治療(ステロイド剤の投与など)をする事で回復する事があります。突発性難聴は適切な治療を受ければ治る可能性のある難聴です。ただ、病院ですぐに診てもらったからといって必ず治る訳ではありません。大体が自宅での安静治療、もしくは入院での治療になります。回復すればよいですが治らなかった場合は聞こえが悪くなり補聴器の使用などで聞こえを補う必要があります。

突発性難聴についてこちらもご覧下さい

難聴になると障害者手帳は出るのか?

難聴になると障害者手帳や国からの補助を誰もが受けれると思われている方も中にもいらっしゃるかと思います。
しかし補助や手帳はある一定の聴力でなければ出ないんです!
ですので、聞こえが悪くなったから補助が受けれたり、手帳が渡される訳ではないんです。
突発性難聴の場合も同じで、難聴の程度により手帳が出るのかが分かれます。
手帳が交付されると指定された福祉対応の補聴器補助を受ける事ができます。

難聴の程度とは?

難聴の程度とはどういう事かと説明すると難聴でも人それぞれ聴力の数値が異なります。
難聴は軽度(聴力レベル25dB以上40dB未満)、中度(聴力レベル40dB以上70dB未満)、高度(聴力レベル70dB以上90dB未満)、重度(聴力レベル90dB以上)と大きく分けられます。
名前の通り軽度が難聴度が低く、順番に聞こえが悪くなっていきます。
重度になるとほとんど言葉を認識する事が出来ないほどになります。
突発性難聴は中度から高度の難聴になる事が多いがまれに重度の難聴になる場合があります。
難聴の程度についてこちらもご覧下さい

障害者手帳が出る聴力の程度、手帳の等級について

障害者手帳が出るのはどの程度の難聴からなのかを説明します。
日本では平均聴力レベルが70dB以上から障害者手帳の交付がされます。
しかし、国連の世界保健機構(WHO)では41dBから補聴器の装用が推奨されるとあります。
聴覚障害のみの場合、最も重度だと障害者程度等級は2級までになります。
ろう(あ)者は言語障害が加わると1級に認定される場合があります。

障害者程度、等級判定基準について

2級 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう)
3級 両耳の聴力レベルが90dB以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの)
4級 1.両耳の聴力レベルが80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
2.両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの
6級 1.両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
2.一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの

(注1)同一の等級について二つの重複する障害がある場合は、1級上の級とする。
ただし、二つの重複する障害が特に本表中に指定されているものは該当等級とする。
(2)異なる等級について二つ以上の重複する障害がある場合については障害の程度を勘案して、当該等級より上の級とすることができる。
(身体障害者福祉法施行規則別表第5号「身体障害者障害程度等級表」より)

突発性難聴で障害者手帳が出る事はあるのか?

障害者手帳の条件について説明しました。
突発性難聴の場合は片耳が難聴になるケースが多いです。ですので手帳が出る事はなかなか難しいです。
判定基準は両耳が難聴の場合とあるのですが、6級の片側の聴力が90dB以上でもう片側が50dB以上だと手帳が出るとあります。ですので突発性難聴でもこの条件に該当すれば障害者手帳が出ます!
以外とこの条件は知らない方が多いのではないでしょうか?

障害者手帳の制度や補助金の制度について詳しくはこちら

突発性難聴が治らなかった場合の解決策

突発性難聴で治らなかったらそのままにしてしまう方も中にはいますが補聴器を使用して補うのが良いでしょう。
両耳聞こえが悪くなるのは勿論、片耳が悪くなっても生活に支障が出てきます。
片耳の難聴は方向感覚がわからなくなってしまったり、大勢での会話など様々な場面で困る事があります。
突発性難聴は片耳だけに起こる事が多いです。片耳だけ難聴の場合に効果的な補聴器があります。

片耳の難聴に効果的な補聴器(送信機)クロス補聴器

クロス補聴器は片耳難聴の方に効果的な補聴器(送信機)です。
片耳が健聴、もしくは軽度難聴で片耳が難聴の方に対して効果があります。
難聴のある耳にクロス補聴器を装用して健聴の耳に補聴器を使用します。
仕組みはクロス補聴器に入った音声を補聴器に届けるので難聴のある耳の方向からの音声も健聴側の補聴器から聞く事ができます。突発性難聴は片耳が難聴になるケースが多いです。クロス補聴器は突発性難聴の方に効果的な場合が多いです。

クロス補聴器の性能などについて詳しくはこちら

まとめ

突発性難聴になったら障害者手帳が出るのか?という内容でしたが障害者手帳が出るのには条件があります。
難聴にも程度があり、高度難聴からが手帳交付の条件となります。
しかし、例外もあり片耳が重度の難聴でもう片耳が中度の難聴でも出ます。
突発性難聴になりこの条件に該当すれば障害者手帳は出ます。
補聴器の支給がありますが手帳が出るという事はそれだけ耳が聞こえないという事なので喜ばしい事でもありません。
大阪補聴器リスニングラボでは福祉にも力を入れていますので障害者手帳に関する事や手続きのサポートもしております。
最後に紹介したクロス補聴器も試聴や貸し出しが可能ですので気になる方は一度お試し下さい!
ご相談も快くお受けしております!

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