クロス補聴器には耳あな型、耳かけ形があります。この違いとは何なのか?
まず結論として耳あな型と耳かけ形は補聴器の性能としては同じになります。
しかし、それぞれに特徴があります。人によって耳あな型がいい方、耳かけ形がいいという方が変わってきます。
耳あな型と耳かけ形ではどの様な違いがあるのかを紹介していきます。
クロス補聴器とは?
まずクロス補聴器について。クロス補聴器は片耳難聴の方に効果的な補聴器(送信機)です。
片耳が健聴、もしくは軽度難聴で片耳が難聴の方に対して効果があります。
難聴のある耳にクロス補聴器を装用して健聴の耳に補聴器を使用します。
仕組みはクロス補聴器に入った音声を補聴器に届けるので難聴のある耳の方向からの音声も健聴側の補聴器から聞く事ができます。
クロス補聴器のメーカーについて
今クロス補聴器はワイデックス、シーメンス・シグニア、フォナックの3社の補聴器メーカーで取り扱いがあります。
大阪補聴器リスニングラボではフォナックのクロス補聴器を取り扱っています。
フォナック以外のメーカーのクロス補聴器の価格帯などについて
今回はフォナックのクロス補聴器について紹介します!
フォナックのクロス補聴器は3シリーズの中からお選びいただけます
フォナッククロス クエスト、スパイスシリーズ用
クエスト、スパイスシリーズ対応のクロス補聴器です。
クロス補聴器の中では一番低価格になります。
フォナッククロス
耳かけ型の送信機です。使用電池はPR41(312)です。20色のカラーからお選びいただけます。
85,000円(税抜)
- 電池寿命 25~35時間
使用電池 PR41(312)
フォナッククロスH2O
耳かけ型の送信機です。使用電池はPR48(13)です。上記のフォナッククロスと同様の20色のカラーからお選びいただけます。 防水・防塵の国際保護等級IP67を取得。汗やホコリによる故障の心配が軽減できます。
85,000円(税抜)
- 電池寿命 42~52時間
使用電池 PR48(13)
フォナッククロス-312、13
耳あな型の送信機です。形状はカナルタイプとフルシェルタイプで、使用電池はPR41(312)とRP48(13)があります。
115,000円 (税抜)
- 312 電池寿命 25~35時間
使用電池 PR41(312)
- 13 電池寿命 48~58時間
使用電池 PR48(13)
フォナッククロス(クロスⅡ)ベンチャーリーズ用
ベンチャーシリーズ対応のクロス補聴器です。
クロスⅡ-312、13
耳かけ型の送信機です。11色のカラーからお選びいただけます。防水が312がIP57、13がIP67になります。
90,000円(税抜)
- 312 電池寿命 46~58時間
使用電池 PR41(312)
- 13 電池寿命 77~96時間
使用電池 PR48(13)
クロスⅡ-312カスタム
カナルタイプのフォナック クロスⅡ 耳あな型のクロス補聴器です。
115,000円 (税抜)
- 電池寿命 53~76時間
使用電池 PR41(312)
画像はフルシェルのイメージになります。
フォナッククロスⅡ-13カスタム
ハーフシェル、フルシェルタイプのフォナック クロスⅡ 耳あな型のクロス補聴器です。
115,000円 (税抜)
- 電池寿命 88~126時間
使用電池 PR48(13)
フォナッククロス(クロスB)ビロングシリーズ用
こちらがクロス補聴器の最新機種になります。ビロングシリーズのクロス補聴器です。防水、防塵はIP68になります。
クロスB-312
オーデオBと一緒に使って、一側性難聴の方の聞こえをサポートするクロス送信機です。
95,000円(税抜)
- 電池寿命 46~58時間
使用電池 PR41(312)
クロスB-13
オーデオBと一緒に使って、一側性難聴の方の聞こえをサポートするクロス送信機です。
95,000円(税抜)
- 電池寿命 77~96時間
使用電池 PR48(13)
防水・防塵機能は完全防水とは異なります。電池寿命は使用状況により異なります。
ビロングシリーズのクロス補聴器は耳あな型の取り扱いがありません。
クロス補聴器には耳あな型、耳かけ形があります!
フォナックのクロス補聴器ですが形状は耳あな型と耳かけ形(RICタイプ)の2種類あります。
本題ですがクロス補聴器の耳あな型と耳かけ形の違いは何か。
それぞれメリットとデメリットがありますのでそちらも参考にしてみて下さい。
耳あな型補聴器の特徴について
耳あな型は既成ではなく、使用する耳の型を採取して製作するオーダーメイド補聴器になります。
既成の物とは違い耳にしっかり合います。難聴の程度は中度難聴の方からが適応しやすいです。
メリット
耳あな型補聴器は耳あなに入れて使用します耳の中は汗をかかないので汗での影響を受けにくいです。運動をよくされる方におすすめできます。
帽子やヘルメット、マスクなどの邪魔にならないです
メガネを使用される方にも影響がありません。
耳あなに補聴器本体が入るので耳本来の集音効果を最大限利用できます
より自然に近い音質に聞こえます。
デメリット
耳あなを塞ぐ為に閉塞感があります
耳あなに補聴器が入る為耳あなを塞いだ感覚になります。
自分の声が大きく聞こえる、こもった様に聞こえる
耳を塞いだ状態になるので違和感が出ます。慣れていただく事が必要になります。
耳垢が多く水っぽい方には向かない
耳あなに補聴器を入れる為に、耳垢の状態がとても柔らかい方などは補聴器の故障に繋がりやすいです。
健聴側に耳あなを使用される場合はより閉塞感を感じます
もともと聞こえる耳に補聴器を入れるので難聴のある耳に比べて聞こえ方にも影響が出てしまいます。
このデメリットを改善する方法もあります。
こもり感を軽減するには補聴器にベントと呼ばれる穴を開けます。
通気する為こもり感、響く感覚が軽減できます。
耳かけ形補聴器(RICタイプ)の特徴について
耳かけ形補聴器(RICタイプ)は補聴器本体を耳にかけます。補聴器側は標準型の耳かけも使用できます。
RICタイプは音声を出力するレシーバーと呼ばれる機械が耳あなに入るので標準の耳かけ形補聴器に比べ音声がよく入ります。
既成の耳栓をするのが難しい場合は耳の型を採取してオーダーメイド耳栓を着ける事もできます。
メリット
ボリュームの操作が簡単、便利で防水性に優れている
耳かけ形補聴器はボリュームの操作が便利に扱えます。防水機能も優れているので汗による故障を軽減してくれます。
こもり感が軽減される
耳かけ形は耳あなに比べてこもり感が軽減されます。
耳栓をオープンタイプにするなど、好みや形状に合った耳栓を使用できます。
幅広い聴力に対応するので聴力に左右されない
軽度でも高度でも合う聴力の程度が幅広く適応しやすい。
デメリット
汗や水での故障をしやすい
補聴器本体を耳にかけて使用するので汗や水の影響を受けやすい
レシーバーの故障を起こしやすい
クロス補聴器対応のRICタイプはレシーバーが補聴器本体外部に付いています。
その為通常耳かけ形に比べ故障を起こしやすい。
マスクやメガネなどの邪魔になりやすい
耳にかけて使用する為メガネのツルやマスクなどの邪魔に感じる事がある。
髪の毛などのノイズが入りやすい
補聴器のマイク位置が髪に触れる位置なので当たるとその音を拾う為。
デメリットの改善策としては防水性能、マイクの位置が調整された最新型のモデルを使う。
フォナックでも最新型のオーデオBやボレロBではマイクの位置が調整され髪の毛で発生するノイズが軽減されています。
防水防塵性能もIP68の最高水準(30分水に沈めても壊れない、埃などが中に入らない構造)になっているので完全防水ではないが故障を軽減できる。
今回はクロス補聴器がRICタイプのみなのでRICタイプの特徴について紹介しました。
クロス補聴器は大阪補聴器リスニングラボで取り扱っています!
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まとめ
クロス補聴器の耳あな型、耳かけ形の違いについて紹介しました。
耳あな型と耳かけ形では補聴器自体の機能は変わりません。
しかしそれぞれに特徴があります。聴力や耳の状態などでどちらが良いかが決まります。
フォナックのクロス補聴器は3シリーズから選ぶ事ができます。シリーズによって補聴器の性能、価格帯が変わります。
耳あなか耳かけで迷われる場合、耳あな型は一度耳の型を採取して作製しないといけないので一度お作りする、もしくは耳かけの耳栓部分に印象剤を詰めて疑似体験していただくかです。
耳あな型は90日以内なら交換、返品対応をさせていただいています。耳かけ形は30日以内での対応になります。
クロス補聴器の耳あな型、耳かけ形どちらにするかは聴力、耳の状態を考慮してアドバイスさせていただきます。
クロス補聴器をご希望の方は一度大阪補聴器リスニングラボにご相談下さい。