補聴器に着ける耳栓が合いにくい方、実はオーダーメイドで耳栓を作る事が出来るのを知っていますか?
通常耳にかける耳かけ形補聴器に耳栓を使用します。人間の耳は人それぞれ形状が異なるため既製の耳栓では当然合わないという人がいます。
そのような方には耳の型を採って作るオーダーメイドの耳栓(イヤモールド)をおすすめします。イヤモールドはピーピー音(ハウリング)の予防にもなります!オーダーメイドで作る事により耳に合うのはもちろん他にも良い所がありますので紹介します。
こちらが耳かけ形補聴器にイヤモールドを付けた状態になります。
耳かけ形補聴器について
一般的な補聴器には補聴器には耳にかける耳かけ形補聴器、耳穴に入れる耳穴型の補聴器があります。
今回は耳かけ形補聴器について説明します。耳かけ形補聴器は耳栓を耳に入れて使用します。
耳かけ形補聴器は対応する聴力が幅広い為適応しやすい補聴器になります。
耳穴型補聴器に比べると閉塞感、こもり感が少なく使用できます。
軽度から重度難聴の方まで対応する機種があります。通常の耳かけ補聴器の他にRICタイプと呼ばれる物があります。
大きさも小さい物から重度用の少し大きな形状の物もあります。
価格も耳穴型よりも安価で扱いやすいです。デメリットをあげれば耳穴型に比べ汗や水による故障が多くなる傾向があります。
帽子やメガネをされる方は煩わしく感じる事があります。
補聴器の種類についてはコチラ
耳栓が合わないとどの様な事がおきるのか?
この補聴器の耳栓は初めに付いてあるのが既製のゴム耳栓です。
サイズがS、M、Lとあってこの中で耳穴に合う物を選びます。
しかし、既製の為耳穴に合わないという方も出てきます。
ゴム製の耳栓はこのような物になります。
耳栓が合わない事で起こりうる3つの症状
- 音が漏れる(ピーピー音がなる、ハウリング)がおこる
- 耳穴にしっかり入らず補聴器の装着が不安定になる
- しっかり耳に入らず、うまく音声が入らない
補聴器の耳栓が合わないと大きくこの3つの症状が出ます。耳栓のサイズ、形状など実は聞こえに大きく影響するんです!
音が漏れる原因
補聴器からピーピー音がなるハウリング。
補聴器を装用している方は経験がある方も多いのではないでしょうか?
実はこの音漏れって原因がわかれば軽減する事ができるんです。
最近の補聴器では性能も上がってほとんどこのハウリングも起こらなくなりましたが起こる原因はあります。
音が漏れる原因とは?
- 音を出しすぎている
- 耳栓と耳穴の間に隙間ができている
- 耳栓がしっかり耳穴に入っていない
- 壁や障害物の横などに補聴器が近づく
- 補聴器のハウリング抑制がうまく作動していない
この様な原因が挙げられます!
耳栓が合っていない方が感じる悩み
- 耳穴にしっかり耳栓が入っていないので音声の入り方が不安定
- 補聴器から音漏れがする事がある
- 耳にしっかり入っていないので補聴器を落とさないか不安
- 耳に入れると痛い
耳栓は耳の型を採って作る事ができます!
補聴器の耳栓が合わない方、オーダーメイドで耳栓を作製できるのをご存知でしょうか?
耳穴の形状により耳栓がうまく入らない方、既製の耳栓だとしっかり音が入らない方などにおすすめするのが
オーダーメイドの耳栓、イヤモールドです!ハウリングの解決策にもなります。
イヤモールドは耳の型を採るのでピッタリ耳に合った状態で装用できます!
大阪補聴器リスニングラボではNJH補聴器のイヤモールドをおすすめしています。
NJHのイヤモールドは仕上がりがとても綺麗です!
ある程度の加工にも対応しています!
耳かけ形のRICタイプと呼ばれる物でもオーダーメイドで耳栓を作る事が出来ます。
オーダーメイド耳栓、イヤモールドについて
NJH補聴器のイヤモールドは高い技術力をもつ、熟練の技術者によって作製されます。
一つ一つ手作りで丁寧に作られています。イヤモールドは販売店で耳型を採りメーカーで製作してもらいます。
こちら向かって左がイヤモールドで右がRICモールドです。
イヤモールド製作に必要な耳型採取の手順
まずは耳穴の確認をします。この時耳穴の状態、鼓膜の確認をしっかりとおこないます!
耳穴の確認ができれば次にストッパー、綿球を入れます。耳道の第二カーブの所まで入れます。
ストッパーを入れたらこの二種類の耳型採取専用のシリコン素材を手に取ります。粘土のような感じです。
そしてこれを素早く手で混ぜ合わせます!
二種類混ぜ合わせたらシリンジに入れ、耳の中に流し込んでいきます。感覚としては痛いとかは無く、ひんやりとします。
約5分ほど待ったら固まるので慎重に空気を入れながらゆっくり耳から外していきます!
耳から取り出したら耳型の完成です!この耳型をメーカーに送りイヤモールドを作製してもらいます。
大阪補聴器リスニングラボでは耳型採取を安全丁寧におとりしています!
イヤモールド装用によるメリットとデメリット
メリット
- 耳にピッタリ入るのでずれて抜ける事がない
- ハウリングをより防止する事ができる
- 補聴器本体がずれても落とす心配がなくなる
デメリット
- 耳穴にしっかり入るので閉塞感を感じる事がある
- 費用がゴム製の耳栓よりかかる
- 使用期間が長くなると変色する事がある
イヤモールドには形状の違いや種類が色々あります!
イヤモールドの素材の種類について
ハード
硬く、抗菌性、耐久性がある。成人向け
ソフト
柔らかいが、汚れやすく耐久性がない。児童向け
他にも素材がシリコンの物、体温により柔らかくなるサーモソフトなどがあります。一般的にはハードとソフトが多いでしょうか。
イヤモールドの形状について
スタンダード 密閉度が高く重度難聴まで対応できる
セミカナル 安定感が良い
カナル 装用感が良く耳から出し入れしやすい
ミニカナル 小型で軽い作り
スケルトン 特殊な加工により軽い着け心地になる
RICモールド RICタイプの補聴器専用でゴム耳栓よりとても安定感がある
形状について、この中で一般的なのはスタンダード、カナル、RICモールドになります。
まとめ
補聴器の耳栓は初めに付属するのは既製のゴム耳栓です。
しかし、人により耳にうまく合わない事があります。
耳栓が耳にしっかり合っていないと補聴器の音漏れや耳穴から浮いた状態になりうまく音声が聞きとれない事があります。
そのような耳栓が合わない方や、音のボリューム感が必要な方にはオーダーメイド耳栓をおすすめします。
大阪補聴器リスニングラボではオーダーメイド耳栓、イヤモールドはNJH補聴器の物をおすすめしています。理由としてやはり仕上がりがとても綺麗です。加工もできる限りの要望で仕上げていただけます。イヤモールドは耳に合わない方は勿論、しっかり音を入れなければならない高度、重度難聴の方。ゴム耳栓ではハウリングを起こしてしまうという方にもおすすめです!補聴器の耳栓は聞こえに大きく影響します。耳栓が合わないなどでお困りの方は一度試してみてはいかがでしょうか?