感音性難聴が原因になり聞こえがわるくなったと感じた場合どうしたらよいのでしょうか。難聴にはさまざまな種類がありますが感音性難聴では片耳と両耳のどちらにでも影響がでてしまいます。片耳と両耳のそれぞれの感音難聴ではどのような症状が現れるのか原因、そして改善がみこめる方法などお伝えしていきます。
当サイトは医師ではなく補聴器の専門スタッフの解説を紹介していますのであらかじめご理解ください。感音性難聴について理解ができて、改善方法がわかればあなたの悩みが解決するかもしれませんのでぜひご参考ください。
難聴で耳の聞こえが悪くなるとどのような症状がでてきて、生活にはどんな影響があるのでしょう。
- 仕事での会議や電話の業務連絡などがききとりにくく退職するか悩んでいる
- 学校の授業で席がうしろなので授業をききとることができず勉学に影響がでている
- さわがしい場所に行くとまわりのうるさい音ばかりが聞こえてしまい相手の話しがききとれないことがおおい
- 家にいる時に電話がなっても着信の音に気づくことができないことがあり無視していると思われていないか悩んでしまう
- 会話の聞き返しがおおくて相手の反応が気になり自分もストレスになってしまう
- テレビを見ていてもバラエティー番組はほとんど内容がわからないことがある
- 子供の声が聞こえにくく、今後このままうまくコミュニケーションがとれるか不安がある
難聴になると人とのコミュニケーションに大きく影響がでてしまい、一般的な日常生活が難しくなりますので補聴器で改善させるケースがおおいです。
ここからは、感音性難聴についてご紹介していきますね。
感音性難聴について
難聴はおおきくわけて3種類あり、伝音性難聴と感音性難聴、混合性難聴とわけられ音の聞こえ方もことなります。耳の中は外耳と中耳、内耳とわけられていてそれぞれ障がいがおこる場所で難聴の種類や聞こえ方はかわります。伝音性難聴は耳の鼓膜までのあいだ、外耳に障がいがでておこる難聴でおもに滲出性中耳炎や鼓膜にあながあいてしまったりすると伝音性難聴をひきおこしてしまいます。
伝音性難聴は治療をするとなおる確率がたかい難聴です。混合性難聴は感音性難聴と伝音性難聴の症状がまざっておこる難聴で、どちらの影響がつよいかできこえの症状もかわります。慢性中耳炎や耳硬化症が原因でおこることがおおいです。
そして、今回紹介する感音性難聴があります。感音性難聴は伝音性難聴とはちがって耳の中の鼓膜より奥である中耳と内耳の神経に障がいがでておこる難聴です。難聴のほとんどが感音性難聴で、両耳におこることもありますし片耳だけに症状がでることもあります。
片耳の感音性難聴
片耳のみ感音性難聴になるのは突発性難聴やムンプス難聴が原因となることがおおいです。片耳だけが難聴なので片耳は聞こえるのですが音の方向性や聞こえないほうから話しをされるとほとんどきこえない場合があります。
片耳が聞こますが一般的な会話の中で聞きとりが難しい場面が多くストレスをかかえやすくなってしまいます。
両耳の感音性難聴
両耳が感音性難聴になると片耳難聴よりさらに聞きとりに影響が出ます。年齢とともに聴力低下をおこす加齢性難聴や、子供のときから症状が出る遺伝でもおこることがあります。
そのほかにも音響外傷による難聴、メニエール病など感音性難聴にも種類があります。
ここからは、感音性難聴の原因についてご紹介していきますね。
感音性難聴の原因について
感音性難聴は年齢をかさねるとともにおこる他に内耳と聴神経、脳の障がいが原因で起こる難聴です。音は外から入り内耳に到達したら音の信号を脳に伝えるのですが、音を脳に伝えるのに重用な有毛細胞がダメージをうけてしまうことで感音性難聴の原因となります。
大きな音で音楽を聴いたりしていると音響外傷により感音性難聴をおこすことがあります。
感音性難聴から耳を守るには
感音性難聴の原因である有毛細胞を守る手段は騒音をなるべくさけることです。音楽を大音量で聴いたり、一日中パチンコ屋さんにいるなど激しい音を聞きつづけると有毛細胞におおきなダメージをあたえます。うるさい環境では耳栓をつかい、静かな場所で耳を休ませることが大事です。
ここからは、感音性難聴の症状と特徴についてご紹介していきますね。
感音性難聴にみられる症状や特徴など
神経の障がいで会話を理解する能力が悪くなってしまいます。あいうえお以外のことばの子音の聞きとりに大きく影響があり、伝音性難聴と違い聴力低下の進行がある場合があります。
音の鮮明さがなくなってしまい、通常に聞こえる範囲よりもきこえの幅がせまくなってしまうのも特徴です。小さな音ばかりがきこえなくなるだけではなく、音の強さに対して言葉の意味がわからなくなったり明瞭度が悪くなるのが症状としてあるんです。子供の声が聞こえにくかったり、ボソボソ話されると内容がわからなかったり話し相手によっても聞きとりやすさは違います。
明瞭度が悪くなると断片的にしか会話の内容がわからなかったり、聞き間違えることが増えてしまいます。きこえに影響があるほかに耳なりがあることがあります。
音の方向感や騒がしい場所での聞こえも困難に
感音性難聴ではマスキング現象で聞きとりが難しくなってしまいます。
マスキング現象とは大きな音が聞こえるとそれに影響されその音以外が聞きとれなくなるという現象です。騒がしい場所では会話の音より周りの音の方が大きいのでその音ばかりがきこえてしまいます。会話と雑音の比率(SN比)の差がおおきくないと感音性難聴ではききとれなくなってしまいます。
ここからは、感音性難聴の治療についてご紹介していきますね。
感音性難聴の治療方法
感音性難聴は治療で治すことができるのかについて紹介しますが、伝音性難聴とは違ってほぼできないとお考えください。
手術で聴力を回復させることは残念ながら今ではまだ無理のようです。感音性難聴の種類である突発性難聴やムンプス難聴は、明確な治療方法はありませんがステロイドの投与などで完全ではありませんが改善がみられることがあるようです。
耳鼻科医師への相談
難聴にお困りであれば病院の耳鼻科医師に相談していただくのがいいですね。
伝音性難聴であれば手術や治療ができるかもしれませんし、感音性難聴に関しても人工内耳や補聴器など改善ができるであろう方法を提案していただけるでしょう。
ここからは、補聴器の装用についてご紹介していきますね。
聞こえ方の改善に補聴器の装用を
感音性難聴の聞こえ方の改善には補聴器の装用がおすすめできます。しかし、補聴器をつけたからといって本来の正常なきこえにもどるかといえばもどることはありません。あくまで補聴器をつけていない時よりも聞きとりの改善ができるとお考えください。
感音性難聴は聞こえる幅がせまくなってしまい、小さな音より大きな音がうるさく感じてしまう現象がおこります。補聴器ではそのせまくなった幅の中でしか音を出すことができないんです。しかし、最近の補聴器は進歩しており聞こえのせまくなった中でもよりきこえやすく音質の調整をおこなえるモノがふえました。
認定補聴器技能者と補聴器の試聴
感音性難聴で補聴器を選ぶのであれば認定補聴器技能者による調整をうけることや、補聴器を試聴してみてどれくらいの改善がみられるかを自分でよく知ることが大事です。
まとめ
感音性難聴についてご紹介しました。
難聴の中でもおおいのが感音性難聴であり、症状がでると会話のききとりがスムーズにできず生活に支障がでてしまいます。感音性難聴のきこえの改善をするなら、補聴器をつけることがきこえの悩みを解決する方法ではないでしょうか。