補聴器が聞こえない?その時に知っておきたい補聴器お手入れ方法を紹介します。
補聴器を使用中に突然聞こえなくなったなど、よくあるお問い合わせです。
難聴の方にとって補聴器が聞こえなくなるという事はとても不安な事です。
こういった突然聞こえなくなるという症状ですが、これは補聴器が故障したのか、
電池が切れただけなのか?自分の聞こえが悪くなってしまったのか?補聴器使用者にはわからない事が多いです。
実はこの様な症状で多いのは補聴器の手入れが行き届いてない事が多いんです。
解決策としては補聴器の乾燥、クリーニングをする事です!
これらをしっかり行わないと突然聞こえなくなるなどの症状がおきます。
ではどのように補聴器の手入れをすればいいのかみていきましょう。
補聴器は精密な医療機器です!
まず、補聴器は管理医療機器でとても精密に作られています。
ですのであまり雑に扱うと故障もしやすくなります。
補聴器は主に耳あなに入れるオーダーメイドの耳あな型補聴器、耳に本体をかける耳かけ形補聴器があります。
この形状の違いも補聴器の故障する箇所など違いがあります。
まだ補聴器を使用した事のない方は自身の使う環境なども考えて補聴器を選ぶ事が重要です。
補聴器の種類や性能についてはコチラ
補聴器使用中に突然聞こえにくい、聞こえなくなった!?その原因とは?
補聴器をいつもと変わらず使用していて急に聞こえなくなった!
そんな経験のある方は多いのではないでしょうか?
はじめに疑うのは電池が切れたという事を考える方が多いと思います。
実はこの電池切れで故障だと思われる事もよくあるケースなんです。
補聴器電池についてはこちらをクリック↓
補聴器が聞こえなくなると考えられる原因?
補聴器の音口部分、マイクに耳垢が詰まっている
このような原因ではどのような症状が起こるのか?
まず補聴器の音口部分やマイクに耳垢やホコリが詰まっている場合。
この場合、微力に出力が出る事もあるのでいつもよりボリュームが小さく感じます
もしくは音声が入ってこなくなり全く聞こえなくなってしまいます。
補聴器の電池が切れている
補聴器の電池が切れている場合。
使用中の補聴器電池が使い切った状態になっている為補聴器が機能しなくなります。
この原因がよくある事例です。
どの様な症状が出るのか?
- 音声が全く聞こえない
- 音が割れたように聞こえる
- 変な音が鳴る
- ボリュームを触っても変化がない
このような症状が出てきます。不安になりますが慌てず確認しましょう。
自分でも出来る!解決策の紹介!
紹介した原因を解決する方法を紹介します。
この場合必ずしも補聴器販売店に行かなくても自身で治す事ができます。
意外に難しくないので是非一度試して頂きたいです。
耳あな型補聴器をお使いの方
耳あな型補聴器で聞こえなくなったという方に試して頂きたい事。
まず初めにやっていただきたいのは新しい電池に交換するという事です。
これは電池切れかどうかを調べるためです。もしくは電池のバッテリーチェッカーがありますのでそれで確認する事も可能です。
新しい電池でも聞こえない場合、次に考えられるのは耳垢つまりです。
耳あな型補聴器の音口部分に赤や青、もしくは白い部品が付いていますよね?
実はこれ耳垢の浸入を防ぐための部品なんです。
この部品はワックスガード、セルストップなど補聴器メーカーによって名称は事なります。
こちらがワックスガードと呼ばれる耳垢防止の部品です。補聴器から取り外せるようになっています。
このワックスガードには二種類あります。回して付けるタイプと差し込むタイプがあります。
あとはマイク部分にも注意が必要です。外付けマイクの場合はよりこまめにクリーニングして下さい。
耳かけ形補聴器をお使いの方
耳かけ形補聴器を使用の方の場合ですが、まず電池の確認です。
そして耳かけ形補聴器も耳垢つまりが考えられます。
耳かけ形補聴器の場合音口部分に耳栓がついています。この耳栓に耳垢が付くと聞こえない事があります。
RICタイプの場合は耳栓を外した中にセルストップが付いているのでこれも交換する必要があります。
そして耳かけ形補聴器の場合汗や結露にも十分注意して下さい。耳かけ補聴器のサウンドチューブに水分が溜まると正常に音声が入ってこなくなります。汗をよくかいたり、水分が付着するとよく補聴器本体を拭いて下さい。そして交換できるのであればチューブの交換。
そして乾燥ケース、乾燥機での保管です!補聴器の保管は乾燥させておくことが大事です!これは耳あな補聴器も同じです。
このように色々試したが改善しない場合は補聴器が故障してしまっている可能性が高いです。
故障している場合は購入した販売店にて対応してもらいます。故障している場合は補聴器メーカーにて修理をおこないます。
補聴器メーカーにもよりますが修理期間は約1週間ほどかかります。
修理中補聴器がなくお困りの方に大阪補聴器リスニングラボでは補聴器の無料貸し出しもしております。
毎日の手入れで不具合を予防しましょう!
補聴器は毎日の手入れが重要です!手入れを怠ると補聴器の不具合につながります。
ですので毎日補聴器を外したらやって頂きたい事があります。
まず初めに補聴器の音口部分を掃除しましょう!
補聴器購入時の付属のブラシ、または歯ブラシで掃除します。耳垢の多い方は特に注意する必要があります。
次に布で補聴器本体を拭いて下さい。毎日拭いておくと汚れも無くキレイに使っていただけます。
そして最後に乾燥ケース、もしくは乾燥機で保管して下さい!
補聴器は乾燥させる事が大事です!しっかり汗や湿気を乾燥させてくれるので不具合の予防になりますよ。
補聴器のクリーニングを自身でおこなうのが難しい方もいらっしゃいます。その場合は気軽に販売店にお尋ね下さい!
大阪補聴器リスニングラボではご来店時にしっかりクリーニングしておりますのでお気軽に!
乾燥機はフォナック(PHONAK)のD-Dryがおすすめです!
乾燥機でおすすめしているのは補聴器メーカーフォナックのD-Dryです!
フォナックのD-Dryは乾燥、殺菌が可能な乾燥機です!
タイマー設定がボタン一つで手動で出来てとても簡単です。3時間と6時間が選ぶ事ができます。
こちらは乾燥ケースのように別売りの乾燥剤が不要です。定期的な入れ替えが必要ありません!
あとは殺菌が同時に出来るのもいいところです。補聴器を清潔に使用できます。
(従来の乾燥ケースはこの様な乾燥剤を入れて使用。左側が新しい物、右が使用期限が切れている物です。D-Dryは乾燥剤無しで使用できます。)
フォナック D-Dry12,000円(税抜き)
- 温風対流により補聴器を乾燥
- UV-Cライトによる除菌効果で感染症のリスクを軽減
- 状況に応じて乾燥時間を選択可能(3時間モード/6時間モード)
- 通常乾燥の3時間モード
- じっくり乾燥の6時間モード (夏場推奨)
- 乾燥時間終了後、自動で停止
- 過熱防止機能付きで安心設計
- フタを開けるとUV-C照射が止まる自動安全機能
- 長寿命UV-Cライト採用
- 乾燥剤の交換不要
- USBのACアダプターからの電源供給仕様
まとめ
補聴器が故障した!と思ったらまずは確認してもらいたい事があります。
まずは電池が切れていないかの確認、そして耳垢やホコリの目詰まりがないか、です!
確認して原因がわかれば紹介した方法をお試し下さい。それでも改善しない場合は故障している可能性が高いので補聴器販売店にお持ち下さい。
今回紹介した方法は大阪補聴器リスニングラボでは販売時に説明していますが意外に知らなかったり、忘れている方が多いです。
事前にクリーニングしていれば起きなかった故障なども未然に防ぐ事ができます。
自身でやるのが難しい場合は定期的に販売店でクリーニングをお願いしましょう。
今日からできる補聴器のお手入れ方法、是非試してみて下さい!