補聴器の効果的なメンテナンス方法を紹介しています。補聴器のメンテナンスの重要性や基本ステップ、日常のお手入れ方法や専門家による定期メンテナンスなど、各種トピックについて詳しく解説しているので参考にしてください。
また、聞こえの調子が悪い場合や補聴器から異常音がしたときの対処法、注意点など紹介しています。補聴器のただしい使い方やメンテナンス方法を知りたい方には役立つ情報になっていますよ。
補聴器のメンテナンスの重要性
補聴器を毎日、安全快適に使用するためにはメンテナンスはかかせません。定期的な補聴器のメンテナンスをおこたらないようにすることで補聴器を末永くご愛用いただけると思います。
補聴器メンテナンスの基本ステップ
補聴器の適切なメンテナンスは使用していくうえではかかせません。以下では、補聴器の基本的なメンテナンスについて詳しく説明しています。自宅でもできる補聴器メンテナンスの方法もあるので参考にしてください。
補聴器の清掃
補聴器の外部を清潔にすることは、基本的なメンテナンスの重要な一環です。耳あかやホコリなどが補聴器についたまま使用していると補聴器の音質、聞こえのクリアさがそこなわれる可能性があるんです。やわらかい布や補聴器に付属しているクリーニングキットを使用して、補聴器本体や耳せんをやさしく拭きとりましょう。
補聴器の音口部分についた耳あかを除去するためには専用のブラシを使用するか、市販されている歯ブラシなどを使うのもいいですね。
補聴器専門店による定期的メンテナンス
補聴器は自分でおこなうメンテナンス以外に販売店での定期的なメンテナンスも必要です。補聴器専門店では特殊な専用機器をおいているので細部をクリーニングすることが可能です。真空状態にして補聴器の内部をしっかり乾燥させたり、補聴器に付着している微量なホコリ、耳あかの吸引などをおこなえます。また、補聴器のパーツが劣化していれば交換ができたり必要に応じて補聴器の調整もおこないます。
メンテナンスのタイミングは補聴器の状態や使用頻度によってことなる場合もあります。忙しくてなかなか時間が取れないという方でも1年に最低でも1回は補聴器メンテナンスをうけるようにしましょう。補聴器の寿命をのばし、快適に使用することができます。
補聴器トラブルシューティング
補聴器は使用している中で機械的なトラブルが発生することがあります。以下では、自分で確認できる一般的なトラブルに対する対処法を紹介しますので見てみましょう。
聞こえが悪い場合の対処法
補聴器からの音が聞こえにくい場合には、以下の対処法を試してみましょう。まず考えられるのが補聴器の音口に汚れがつまってしまっている場合です。その場合はブラシなどを使って汚れを除去することで聞こえが戻ります。それでも聞こえが弱く感じる場合は補聴器店でのクリーニングをしてもらいましょう。
もしそれでも聞こえが戻らない場合は内部の機器が不具合をおこしている可能性が考えられるので補聴器をメーカー修理に出さなければいけません。
電池とバッテリーの確認
補聴器の電池容量や充電式補聴器のバッテリーが十分に充電されているかを確認しましょう。電池が消耗して聞こえが弱く感じたりするので必要に応じて新しい電池を装着してください。充電式補聴器であれば充電器にセットして充電して様子をみてみましょう。
耳あかの除去
耳の中に耳垢がたまっている場合には、補聴器が聞こえにくくなることがあります。音の遮断がされてしまいその影響で補聴器がこわれたと思われることがまれにあります。珍しいケースですがこのように補聴器ではなく、耳の状態により聞こえにくい、聞こえないとなっていることもありえます。その場合は補聴器専門店ではなく、耳鼻科を受診するようにしましょう。耳そうじは自分でやると耳の中を傷をつけてしまったり、うまくとりきれないので耳鼻科を利用するのがおすすめです。
補聴器の異常音の対処法
補聴器から異常な音がする場合には補聴器専門店で見てもらいましょう。異常音が出ている場合は内部の機械に問題が起きていることが考えられます。もしくはハウリングの可能性もありますが、自分で対処するにはこちらもむずかしいのでお店でみてもらうのがいいですね。
補聴器を取り扱うときの注意点
補聴器を効果的に使用するためには、以下の注意点を守る必要があります。補聴器は精密機器ですのでこれくらい大丈夫、と油断すると故障してしまうことがあるので注意して、取り扱いは丁寧におこないましょう。
衝撃を与えないようにする
衝撃をくわえることは補聴器本体の破損にもつながります。コンクリートやアスファルトのうえに落としたり、ぶつけてしまうなど補聴器本体が割れたりすることがありますので取り扱いは落ち着いておこないましょう。
補聴器を保管しているときも必ず専用のケースにしまい、テーブルのうえなどにおくようにしてください。意外と多いのが補聴器を踏んづけてしまって割れることです。床に置いておくと補聴器の破損リスクがあがるので注意が必要です。
水に濡れないようにする
補聴器は水に弱いため、水に濡れると故障の原因になります。水遊びやシャワー、入浴時には必ず補聴器を取りはずしましょう。また、雨の日や湿度の高い場所での使用も避けるようにしましょう。最近の補聴器はほとんどが防水加工されていますが、完全防水ではないので極力水濡れはさけるようにしてください。
温度の変化に気をつける
補聴器は高温や低温にも敏感なため、直射日光や冷暖房の強い風の当たる場所に置いたり、車内などの高温・低温の環境に長時間放置しないようにしましょう。
よっぽどでなければ補聴器が不具合をおこすようなことはありませんが、急激な温度変化によって補聴器の性能が低下、もしくはフリーズしてしまう場合があります。
まとめ:メンテナンスした補聴器で聞こえを快適に
補聴器のメンテナンスは毎日の聞こえのよさを維持するためには非常に重要です。日常のお手入れや定期メンテナンスをすることで、補聴器の寿命をのばしパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
ただしいメンテナンス方法を守って質の高い生活を送るために、補聴器のケアをしっかりとおこないましょう。