補聴器は生活の質や安全性を向上させるアイテムの一つです。しかし、補聴器を必要とする多くのユーザーが「補聴器の選び方は?」そして、「価格と性能の関係は?」と疑問を抱いていると思います。
補聴器は、全世界のメーカーから、さまざまな種類や価格帯の補聴器が存在し、その中から自分に最適なものを見つけるのは簡単ではありません。今回の記事では、補聴器の選び方と価格の関係性に焦点を当て、皆さんの失敗しない補聴器選びをサポートいたします。
補聴器の選び方の基本
補聴器の選び方は人それぞれでことなりますね。しかし、基本的な補聴器を選ぶポイントは誰もがおさえておく必要が
あります。聞こえに適していることやご自身の予算にあっているか、生活シーンに適していること、自分で扱えるかなど補聴器を選ぶときにはある程度の基本的な部分を知っておく必要があるんです。
聴力検査の受け方
補聴器を使う前に必ずおこなう項目として病院でおこなう聴力検査、または聴力測定があります。補聴器は使用者の聴力データを入力してその聴力レベルに対して必要な音の出力をおこなうので聴力の測定は必須となるんです。
聴力検査となると診断となるので耳鼻科でおこないます。聴力測定は考え方としてあくまでも補聴器のフィッティングに必要なデータとして測定をおこない、難聴の診断をするために測るというわけではないということを知っておきましょう。聞こえに不安を感じたら補聴器相談の前にまずは耳鼻科の受診をしていただくのが望ましいです。
補聴器は用途に合わせて選ぼう
補聴器には様々な種類があり、それぞれでコンピューターのスペックもことなります。雑音を抑える機能がすぐれていたり、周波数の細かな調整をおこなえるなど違いがあるんです。そのため補聴器を選ぶときには自分の用途や生活環境にできるだけ合っている性能の補聴器を選ぶのがおすすめです。
補聴器フィッティングの重要性
補聴器のフィッティングは大事です。補聴器の調整方法や耳栓の種類など、変わるだけで聞こえ方にも違いが出ます。装用者の主訴をよく理解したうえで調整をしなければ満足のいく聞こえに近づけることはできません。ある程度補聴器の調整技術がある認定補聴器技能者によるフィッティングを受けるのがいいでしょう。
予算に合わせた補聴器の選び方
補聴器は医療機器で購入後のアフターケアなどの費用がすべて含まれているため高額な物が多いです。当然一番性能が優れているものを購入できればそうしたいですが、補聴器購入に出せる予算には限りがありますよね。ですので、補聴器を選択する前にはある程度予算を設定しておくのがいいでしょう。予算を考えておくとその範囲内で補聴器を提案して貰えます。
予算を考慮した補聴器の価格帯の選択
補聴器の価格帯は片耳で10万円以上するものもあれば50万円以上する機種もあります。一番理想に近い補聴器であっても予算と合わないことは出てくるでしょう。補聴器の価格帯を知って、自分が購入に出せる予算内で選ぶ
補聴器の性能と予算のバランスの取り方
補聴器の価格帯は機能の違いなどでことなります。予算に応じた価格帯の補聴器は見つかるとは思いますが、その中でも性能の違いはあるのでより希望するスペックに近い補聴器を選ぶ必要があります。
補聴器の選び方のポイント
補聴器を選ぶ時のポイントをいくつか紹介したいと思います。聞こえにあっていることや、予算内であること、使うシーンに適しているかなど基本のポイントあげましたがこれら以外にも補足として説明します。
補聴器のデザインと個々の好み
耳かけ型補聴器や耳穴型補聴器といった形状や、使いたいと思うデザインやカラーがあるかどうかも補聴器を選ぶときにはチェックしておきましょう。
補聴器の機能と必要性の判断
補聴器は種類ごとで機能が違います。補聴器に備わっている機能が必要になるかどうかもポイントです。たとえば自宅でしか補聴器を使わないという人ならハイスペックな補聴器を用意しなくてもベーシックな必要最低限の機能性がある補聴器で十分会話を補うことができます。
補聴器の評価と口コミの参考
補聴器の評判や口コミは参考にはなりますが、鵜呑みにしすぎるのもよくはありません。補聴器は世界中で10社以上製造、販売しているメーカーがあり、それぞれのメーカーで音質やスペックに違いがあります。ですので補聴器は音質の好みが分かれるということです。高評価をしているからといって、自分にも最適かというとそうならない事もありえます。しかし、総合的に評判が良い補聴器はそれだけ満足度が高いといえるので試してみる価値は十分にあるでしょう。
補聴器の価格と性能の関係
補聴器の価格帯と性能の関係性についてですが、完結に答えると高い補聴器が一番高い性能になり、価格帯が下がるごとに補聴器に内蔵されているコンピューターのスペックが低くなり、音質のきめ細かさや作動させることができる機能に違いがあります。
ですので一見同じ補聴器ですが価格帯によって内蔵されているコンピューターが違うので機能性に差があるんです。
低価格帯補聴器 | 中価格帯補聴器 | 高価格帯補聴器 | |
音質 | △ | ○ | ◎ |
騒音下の快適性 | △ | ○ | ◎ |
機能性 | △ | ○ | ◎ |
保証制度 | 1年~2年 | 2年・紛失保証1年 | 3年・紛失保証2年 |
バッテリーのタイプ | 電池式(一部充電式) | 充電式・電池式 | 充電式・電池式 |
高価格帯の補聴器の性能と技術の進化
とにかく高性能な補聴器を求めるなら最上位の高価格帯を選ぶと間違いありません。各メーカー、一番高額な補聴器が音質の処理、内蔵されている機能が今できる最新の技術を取り入れた補聴器となるのでそれ以上が存在しないということです。
ただし、合う合わないは人により当然あるので購入前に試してみるのがおすすめですよ。
中価格帯の補聴器の性能とコストパフォーマンス
中価格帯の補聴器はコストと性能のバランスがいいので、よく選ばれる補聴器です。ある程度の環境音の抑制に対応できるので、多くの生活シーンで使われています。
低価格帯の補聴器の性能
低価格帯の補聴器は性能に制限があり、機能が少ないです。ある程度必要最低限の機能しか搭載されていないのでおもにご自宅で使うのがメインな方におすすめとなっています。低価格であっても補聴器として会話を補う機能は問題ないので、騒がしい場所などで使うことが少ないのであれば選ぶときの候補にしてもいいかもしれません。
補聴器の価格帯とタイプ
補聴器は幅広い価格帯でラインナップがありますが、タイプごとで少し違いがありますので確認しておきましょう。補聴器のタイプは耳かけ型と耳穴型にわかれますが、価格帯に違いがあります。
低価格帯の補聴器の特徴と利点
低価格帯の補聴器は基本シンプルな性能でおもに耳かけ型タイプで多いです。低価格帯の補聴器は雑音抑制のパワーが弱いことや風切音の抑制が付いていないなど、多様なシーンには向いていないという特徴があります。自宅メインで使用するなど外出先のガヤガヤした場所には向いてなく、室内で1対1の日常会話の聞きとりで使うなどに適しています。低価格帯補聴器の仕様は電池式タイプに絞られますね。
中価格帯の補聴器の特徴と利点
中価格帯の補聴器は一番選ばれることが多い補聴器です。主要タイプは耳かけ型ですが、耳穴型も選べる物が増えます。中価格帯の補聴器が選ばれることが多いのは日常生活するうえで対応できるシーンが多いためです。価格帯も手が届きやすいことも理由の一つとなっています。中価格帯から充電タイプも選ぶことができます。
高価格帯の補聴器の特徴と利点
高価格帯の補聴器はその性能の高さからまさにプレミアムな音質で会話を楽しむことができます。補聴器のタイプは耳かけ型と耳あな型のどちらでも選べます。環境音を快適にしてくれる機能が多く搭載されているので、騒がしい場所でも雑音を抑制する能力が高いです。
ハイスペックであること以外に、補聴器の修理や紛失の保証についても充実しているのも高価格帯ならではとなります。
まとめ:補聴器の選び方と価格の関係性について
補聴器の選び方と価格の関係性は非常に複雑であり、単純に高価なものが最も良いとは限りません。補聴器の選び方は、あなたの聴力の状態、ライフスタイル、そして予算にもとづいておこなわれます。
価格は品質の指標の一つですが、それだけが全てではありません。補聴器を必要とする方にとって最適な補聴器をみつけるためには、補聴器の専門家との相談や試聴が必要です。最適な補聴器を選んで最高な生活を送ってくださいね。