こんにちは!大阪の認定補聴器専門店リスニングラボでスタッフをしているスガイです。補聴器を検討されている方から「安くて使える補聴器はありませんか?」というご相談をよくいただきます。
確かに補聴器の価格は片耳5万円台から60万円以上と幅広く、はじめて購入される方は「一体いくらぐらいの補聴器を選べばいいの?」と迷われるのも当然です。
今回は、安くて使える補聴器の値段相場から、実際に片耳10万円台で購入できるおすすめ機種まで、分かりやすくご紹介していきます。補聴器選びで失敗したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

補聴器を考えてるんだけど、値段っていくらぐらいするのかな?💦 高いイメージがあるからなかなか手が出なくて、、、本当に効果があるのかも分からないし、失敗したらどうしよう😰

補聴器は確かに高額なものが多いけど、低価格のものもあるから安心して!✨ 片耳5万円から10万円くらいの医療機器認証品もちゃんとあるよ。

そうなんだ😮 でも低価格でもいくらぐらいするのかな、、、両耳に使いたいんだけど、やっぱり2倍かかるのよね?💦 生活費のことを考えると心配で、、、

補聴器は片耳10万円以下のものもあるから安心して!😊 両耳だと20万円以下で揃えることも可能だよ✨ まずは自分にあう補聴器が見つかるように補聴器店に相談してみよう。試聴もできるからね!💪

補聴器の値段相場と選ばれている価格帯

まずは補聴器全体の価格相場を把握しておきましょう。日本補聴器工業会の調査によると、補聴器の価格は片耳あたり10万円台から30万円台の製品がもっとも選ばれており、この価格帯を選ぶ方は全体の67%をしめています。
価格帯別の分布
- エントリーモデル:15〜30万円程度(片耳)
- ミドルレンジモデル:30〜50万円程度(片耳)
- ハイエンドモデル:50〜60万円以上(片耳)
つまり、片耳10万円台の補聴器はエントリーモデルに位置しますが、決して「安かろう悪かろう」ではありません。この価格帯の補聴器は、基本的な風雑音抑制や自動音量調整にくわえ、ノイズキャンセリングやBluetooth接続などの最新機能をそなえた標準的なモデルが多いんです。
ライフスタイル別の予算の考え方
補聴器選びで大切なのは、あなたの生活スタイルに合った価格帯を選ぶことです。無理に高額な補聴器を購入する必要はありません。
自宅での使用がメイン
片耳価格帯:10万円台
基本的な音の増幅機能を持つ補聴器で、使用範囲が限られている方に適しています。静かな環境での使用がメインなら、シンプルな機能の補聴器で十分快適にお使いいただけます。
日常会話や友達との交流
片耳価格帯:10万円〜20万円台
家庭や友人との会話に適した音質バランスがいい補聴器で、日常生活のストレスを軽減します。周囲の雑音をおさえて会話を聞きやすくする雑音抑制機能などがそなわっています。
ビジネスシーンでの使用
片耳価格帯:20万円〜30万円台
ノイズキャンセリングやBluetooth連携機能をそなえた補聴器で、会議や電話でのコミュニケーションをサポートします。スマートフォンと連携可能な補聴器なら、聞きたい方向の切り替えや音質調整も手元で操作できます。
生活の質をさらに高めたい方
片耳価格帯:30万円以上
高度なノイズ抑制や環境適応機能を持つ補聴器で、さまざまなシーンで快適な聞こえを提供します。
片耳10万円台で買える補聴器の特徴と機能
片耳10万円台の補聴器は、基本的な機能を押さえたモデルが多く、補聴器デビューの方や複雑な機能は必要ない、家の中で使いたいなど、必要最低限の機能があればいいという方に人気です。
おもな機能
- 基本的な音量調整:音の大きさを調整する機能はしっかりそなわっています
- 音のデジタル処理:デジタル方式で音を処理するので、昔のアナログ式に比べると音質は良好です
- 幅広い難聴レベルに対応:軽度難聴から高度難聴まで対応できる性能があります
最近の10万円台補聴器の進歩
最近の10万円台の補聴器は、驚くほど性能が良くなっていますね。
おすすめの片耳10万円台補聴器機種一覧

ここからは、実際に片耳10万円台で購入できるおすすめの補聴器をご紹介します。どれも当店で人気の高い機種ばかりです。
スターキー エボルブ AI 1000 ITC-R
10万円台の充電式耳あな型補聴器です。
- オーダーメイドで耳にしっかりフィットする
- 周囲の音環境を自動で分析し、最適な音質に調整
- 充電式で取り扱いも簡単
片耳価:167,600円(充電器込)
リサウンド サビー 3-DRWC
10万円台の充電式耳かけ型補聴器で、表面についている大きなボタンが押しやすく、操作性もバツグンです。
- 小型で目立ちにくいサイズ
- 補聴器を初めて使う方にもおすすめ
- 充電式で使い勝手がいい
片耳価格:147,600円(充電器込)
フォナック オーデオ L30-R
10万円台の補聴器で充電式の耳かけ型補聴器をお探しの方にオススメです。
- 違和感が少ないクリアな音質
- 高性能な音質調整機能
- 防水・防塵性能もすぐれている
片耳価格:191,000円(充電器込)
シグニア インシオ 1IX
高性能と使いやすさを兼ね備えたオーダーメイド耳あな型補聴器です。
- 基本的な会話を補う機能を搭載
- 10万円台でコスパが良い
- オーダーメイドでつけはずしが楽
片耳価格:165,000円
より安価な補聴器
10万円台でも予算がきびしいという方には、さらに安価な機種もあります。
シグニア Prompt
片耳5万円という低価格、基本性能が付く電池式の耳かけ型補聴器です。
- ハウリングを軽減
- 調整機能
- 最低限の性能をそろえた補聴器の中では最も安い
リサウンド サビー 2-DRW
片耳95,000円で、10万円をきる価格帯ながら性能はすぐれている電池式耳かけ型補聴器です。
- クリアな音質を提供
- 雑音抑制機能
- 大きな音もある程度抑制
補聴器の形状による価格の違い
補聴器の価格は形状によっても変わってきます。以下に形状別の片耳価格帯をまとめました。
補聴器の種類 | 対応難聴程度 | 片耳の値段 |
---|---|---|
耳かけ型補聴器 | 軽度難聴から重度難聴 | 約5万円~60万円以上 |
耳あな型補聴器 | 軽度難聴から重度難聴 | 約10万円~60万円以上 |
ポケット形補聴器 | 軽度難聴から重度難聴 | 約3万円~8万円 |
形状別の特徴
耳あな型
耳の穴に本体がおさまる形状です。耳あな型には耳の型をとってつくるオーダーメイドと既成タイプがあります。人前に出る機会の多い方に適しており、メガネやマスクを着用しても邪魔になりにくい点がメリットです。
耳かけ型
耳にかけて装用するタイプで、耳あな型とくらべると機能性にすぐれていることが多いです。本体を大きく設計できるため、高出力にも対応可能ですが、汗の影響を受けやすい点には注意が必要です。
ポケット型
イヤホンと本体がわかれているタイプで、本体を見ながら操作できるため、補聴器の装用が初めての方にも操作しやすいのがメリットです。比較的安価に購入でき、高度難聴を含む幅広い聴力に対応可能です。しかし、ポケット型補聴器は年々取り扱うメーカーが減ってきていますので種類やメーカーはかぎられてきます。
補聴器選びで重視すべきポイント

安い補聴器を選ぶ際も、以下のポイントはしっかりチェックしておきましょう。
環境に合わせた選択
外出先で人と会って話す頻度や、きこえ方が気になるシーンを事前に整理しておくことが大切です。日常会話できこえにくさを感じるのか、テレビの音声が聞きにくいのか、会議など複数の人がまじわす会話がきこえにくいのかによって、必要な機能がことなります。
必要な機能の見極め
- 雑音抑制:周囲の雑音をおさえ、人の声など必要な音をききやすくする機能
- 自動音量調整:周囲の音や相手の声の大きさにあわせて音量を自動調整
- ハウリング抑制:「ピーピー」という不快な雑音をおさえる機能
使いやすさの重視
操作がシンプルで使いやすい補聴器を選ぶことで、毎日の装用ストレスを軽減できます。補聴器は継続して使うことが重要なので、自分にとって使いやすいものを選びましょう。

安い補聴器購入時の注意点
安い補聴器を購入する際は、以下の点にご注意ください。
補聴器専門店での購入を推奨
インターネットで補聴器を購入した場合は、補聴器を使う上でのアドバイスや調整をうけることができず、ご自身の聴力にあわせたこまかい調整ができません。補聴器は、補聴器専門店での購入をおすすめします。
補聴器と集音器の違い
「補聴器」は医療機器としての承認を得たもので、お客様それぞれの耳の聞こえに合わせることができます。一方、「集音器」は医療機器ではなく、音響機器です。安価な商品は集音器が多いので、しっかり確認しましょう。
アフターケアの重要性
補聴器は購入後の調整やメンテナンスが非常に重要です。耳あか・汗・ほこりなどで汚れていると、うまくきこえなかったり、故障の原因になります。定期的に清掃や点検をおこなうことで、補聴器でのきこえをよい状態にたもつことができます。
補聴器の寿命とコストパフォーマンス
補聴器選びでは、購入価格だけでなく長期的なコストパフォーマンスも考慮しましょう。
補聴器の耐用年数
補聴器の耐用年数は5年が目安とされています。使い方や管理の仕方によって変わりますが、良い状態で使い続けるためには定期的な点検やお掃除が重要です。
年間コストで考える
たとえば片耳10万円の補聴器を5年間使用した場合、年間コストは2万円です。毎日使うことを考えると、1日あたり約55円という計算になります。このように長期的な視点で考えると、決して高い投資ではないことが分かります。
電池コスト
電池式の補聴器の場合、電池寿命は概ね4日から10日程度です。使用状況や難聴の程度によってことなりますが、ランニングコストとして考慮しておく必要があります。充電式の補聴器なら、電池交換の手間やコストを削減できます。
補聴器購入の流れとサポート体制
安い補聴器でも、適切な購入プロセスをふむことが重要です。
購入前の準備
補聴器を購入する前に、まずは耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。聴力の低下は年齢や疾患など人によって原因はさまざまで、難聴の原因によっては治療が必要な場合もあります。
補聴器専門店でのサービス
補聴器専門店では、認定補聴器技能者が以下のサービスを提供します。
- 補聴器を使用するにあたって、補聴器についてのくわしい説明
- 補聴器をフィッティングするための聴力測定
- 適切な補聴器を選択して調整
保証制度の確認
補聴器のメーカーや種類によって期間はことなりますが、自然故障の場合は、お買い上げ日から1年から2年間は無償で修理いたします。(高額機種の保証は3年~4年間)購入機種によって保証期間がことなるので、事前に確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q: 10万円台の補聴器でも本当に効果はありますか?
A: 10万円台の補聴器は基本的な機能をそなえており、音のデジタル処理や雑音抑制機能も搭載されています。最近は技術の進歩により、この価格帯でもおどろくほど性能がよくなっています。ただし、ご自身の聴力や生活スタイルに合っているかが重要です。
Q: 安い補聴器と高い補聴器の具体的な違いは何ですか?
A: おもな違いは搭載されている機能の数と性能です。高価な補聴器ほど、より多くの環境に自動で適応し、こまかい音質調整が可能です。しかし、10万円台の補聴器でも日常生活に必要な基本機能は十分そなわっており、多くの方に満足いただいています。
Q: 片耳だけでも大丈夫ですか?両耳につけた方が良いのでしょうか?
A: 可能であれば両耳装用をおすすめします。両耳できくことで音の方向や位置がわかりやすくなり、騒音の中でも会話をよりはっきりとききとれるようになります。また、片方の耳だけにくらべて音量を小さくしてきくことができるので、疲れにくくなります。
Q: 補聴器をつけたらすぐに聞こえるようになりますか?
A: 補聴器のきこえになれるのは個人差があります。だいたいの方で1週間ほど使用すると補聴器のきこえ方がわかってくるでしょう。はじめのうちはしずかな環境からはじめて、徐々になれていくことが大切です。
Q: 安い補聴器でも保証はついていますか?
A: はい、安い補聴器でもメーカー保証がついています。自然故障の場合は1年から2年の無償修理保証がうけられます。
Q: ネット通販の安い補聴器とお店で買う補聴器の違いは何ですか?
A: 最も大きな違いは、個人の聴力にあわせた調整ができるかどうかです。お店で購入する補聴器は認定補聴器技能者による詳細な聴力測定と調整がうけられます。通販で購入するとそれらをおこなうことはできませんので、調整が必要な補聴器の場合は正常に使用することができません。また、お店で買った場合は購入後のメンテナンスやトラブル対応も充実しています。
Q: 補聴器は毎日使った方が良いのですか?
A: はい、できるだけ多くの時間使用することをおすすめします。補聴器をうまく使いこなすためには、色々な音を積極的に聞いてトレーニングすることが重要です。ただし、入浴時や就寝時は外すようにしましょう。
Q: 補聴器のお手入れは大変ですか?
A: 基本的なお手入れは簡単です。汗や汚れをふきとるなど日頃のお手入れと、販売店での定期的なクリーニングをおこなうことで、長くご使用いただけます。当店では丁寧にお手入れ方法もご説明いたします。