こんにちは、大阪補聴器リスニングラボのスタッフ、スガイです。最近、お客様から「最近聞こえが悪くなってきたけど、これって年のせいなのかな?」「補聴器っていつから使い始めればいいの?」というご相談をよく受けるんです。
確かに、加齢による聞こえの変化は誰にでもおこりうることですが、多くの方がそのサインを見逃してしまったり、「まだ大丈夫」と先延ばしにしてしまいがちなんですよね。そうなんですね、でもじつは早めの対処が非常に重要だということをご存知でしょうか?
今回は、加齢による難聴の兆候から補聴器をはじめる最適なタイミングまで、みなさんの疑問にお答えしていきたいと思います。

ねぇだいきちくん、最近母のことで心配なことがあって…😥 テレビの音量がどんどん大きくなってるし、話しかけても聞き返されることが増えてきたの。もしかして難聴かな?補聴器とかそろそろ必要なのかな…💦

それは心配だね😌 テレビの音量が大きくなったり、聞き返しが増えるのは加齢性難聴のサインかもしれないね。でも心配しすぎないで!まずは耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてもらうのが一番だよ💡 難聴の原因や程度を専門医がしっかり診てくれるからね!

そうだよね、病院に行くのが先だよね😣 でも、もし難聴だったら補聴器って高そうだし…母も「まだ大丈夫」って言い張りそうで。実際、どのタイミングで補聴器を始めるべきなのかな?早すぎても遅すぎても良くないのかな…😰

じつはね、補聴器は早めに始める方がいいんだよ✨ 聴力が落ちたまま放置すると、脳が音を処理する力も衰えちゃうんだ。耳鼻科で検査して医師からすすめられたら、それが始めるベストタイミングだね!最近は補聴器専門店で無料相談や試聴もできるから、お母さんと一緒に行ってみるといいよ😊 早めの対応が、お母さんの生活の質を守ることにつながるからね!

加齢による難聴って何?基本的な仕組みを理解しよう
まず、加齢による難聴について基本的なことから説明させていただきますね。
加齢性難聴とは、特別な病気や外傷がなく、年齢を重ねることで自然に起こる聞こえの低下のことです。じつは、耳の老化は50歳代から始まると言われているんです。これは老眼や白髪と同じように、誰にでも起こりうる自然な老化現象なんですよね。
そうなんですね、意外と早い段階から始まっているんです。65歳を超えると急激に増加し、60歳代前半では5〜10人に1人、60歳代後半では約3人に1人、75歳以上になると約7割の人に加齢性難聴があると推計されています。
聞こえの仕組みを簡単に説明すると
聞こえの仕組みを理解すると、なぜ加齢性難聴が起こるのかがよく分かります。音は外耳から入って、中耳の鼓膜を振動させ、その振動が耳小骨で増幅されて内耳の蝸牛(かたつむり)という器官に伝わります。
この蝸牛の中には、細かい毛が並んだ有毛細胞という重要な細胞があり、ここで音の振動が電気信号に変換されて、聴神経を通って脳に伝わることで音として認識されるんです。
加齢性難聴の原因は、この有毛細胞が年齢とともに徐々にこわれて減少してしまうことなんですね。残念ながら、一度壊れた有毛細胞は再生しないと考えられています。
見逃しがちな加齢による難聴のサイン

では、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか?私が日々お客様からお聞きする症状や、検査結果から分かったことをお話しさせていただきますね。
高い音から聞こえにくくなる
加齢とともに、高い音を感知する有毛細胞から弱ってくるため、高い音から聞こえにくくなるのが特徴です。
例えば、お風呂が沸いた時のアラーム音や体温計の電子音など、「ピッピッピッ」という高い音に気付きにくくなります。「あれ、お風呂のアラームが鳴ってたのに気付かなかった」なんて経験はありませんか?これも加齢性難聴の初期サインの一つなんです。
日常会話での変化
テレビの音量を以前より大きくするようになったり、相手の話し声が聞きづらくなったり、自分の話す声が知らず知らずのうちに大きくなったりするのも、加齢性難聴の典型的なサインです。
特に女性や子供の高い声が聞きとりにくくなることが多いんですよね。「孫の声がききとりにくい」というご相談をよく受けるのですが、これも高い音から聞こえにくくなる加齢性難聴の特徴なんです。
セルフチェックしてみませんか?
こんな症状に心当たりはありませんか?
- お風呂が沸いた時や体温計などの電子音に気付かなかったことがある
- テレビの音を大きくするようになった
- 相手の言ったことを聞き返すことが多くなってきた
- 話し声が大きくなった
- 耳鳴りがする
- 高い声が聞き取りにくくなった
1つでも当てはまる項目がある場合は、加齢性難聴の可能性があると考えられます。いかがでしょう?思い当たる点はありませんか?
補聴器を始める最適なタイミングはいつ?

これが一番よく聞かれる質問なんですが、結論から言うと「できるだけ早いうちに」というのが私たち専門家の答えです。
早期装用が重要な理由
補聴器装用が早いほうが良い理由をいくつかご説明させていただきますね。
まず、補聴器は「買えばすぐ聞こえるようになるもの」ではないんです。補聴器の音になれるための期間も必要なんですよね。
はじめて補聴器を装着すると、今まで聞こえなかった音が急に飛び込んでくるので、「思っていたよりもうるさい!」と感じる方も少なくありません。
使用されているうちに補聴器の音になれてきて、最初の違和感が少なくなり快適な聞こえに感じるようになります。
具体的な装用開始の目安
聴力検査の結果で言うと、聴力が40dB以上70dB未満の中等度難聴に該当する場合、「普通の大きさの声の会話で聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い適応となる」と言われています。
つまり、普段の会話で聞き返すことが多くなってきたら、補聴器の使用を検討するタイミングと考えていただいて良いでしょう。
「まだ大丈夫。」と思っているうちに始めるということが大事です。
難聴を放置するリスクって何?
「まだ我慢できるから大丈夫。」と思っていませんか?実は、難聴を放置することには大きなリスクがあるんです。
認知症のリスクが大幅に上昇
最近の研究で、難聴が認知症を誘発する危険因子の一つであることがわかってきました。
具体的な数字をみると、難聴のない人が認知症を発症するリスクにくらべて高くなると報告されています。これは本当に深刻な問題だと思いませんか?
なぜ認知症のリスクが高くなるの?
聞こえにくい状態が続くと、聴覚を通して脳に入ってくる情報量が減少します。これにより脳は委縮や神経細胞の減少を引き起こし、認知機能の低下につながってしまうんです。
つまり、耳から入る情報が少なくなることで、脳の活動が低下してしまうということなんですね。
転倒リスクも増加
さらに、転倒のリスクも約3倍高くなると報告されています。これは、聞こえが悪くなることで周囲の状況把握が困難になり、バランス感覚にも影響を与えるためと考えられています。
社会的孤立の問題
私が長年この仕事をしていて感じるのは、聞こえにくくなることで人との会話が億劫になり、社会的に孤立してしまう方が多いということです。
「聞こえないことで人と会うのが苦手になる。」「会話の輪に入れない、入りたくない。」そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際に、補聴器を使用されているお客様からは「会話が聞こえないことほどつらいことはない。」「聞こえたふりをしてしまう自分がもっと悲しかった。」というお話をよく聞きます。
補聴器の種類と特徴を知ろう

補聴器には大きくわけて耳かけ型、耳穴型の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を詳しく説明させていただきますね。
耳かけ型補聴器
耳にかけて使用するタイプで、つけ心地が軽く違和感が少ないのが特徴です。最近では、スマートフォンとペアリングできる機種も増えており、電話の音声を直接聞いたり、音楽を楽しんだりすることができます。
操作も比較的簡単で、機能性にすぐれているタイプです。
耳穴型補聴器
耳の中に入れて使用するタイプで、小型サイズであれば装着時に目立ちにくいのが最大の特徴です。見た目を気にされる方に人気があります。基本的には耳の形に合わせて作るオーダーメイドタイプですが、既成のモデルも一部あります。

価格帯による違いを理解しよう
補聴器の価格について、多くの方が気になるポイントですよね。私たちの店舗でも「10万円とそれ以上の補聴器って何が違うの?」という価格の違いについてのご質問をよく受けます。
10万円台の補聴器の特徴
片耳10万円台の補聴器は基本的な音量調整機能はしっかり搭載されており、シンプルな操作性で使い勝手が良いです。軽度から高度、重度の難聴まで、比較的ほとんどの聴力レベルに対応できる性能を持っています。
補聴器デビューの方や、静かな環境での使用がメインという方に人気があります。
60万円台の補聴器の違い
一方、片耳60万円以上するクラスの補聴器は最先端技術の結晶なんです。単に音を大きくするだけでなく、快適な聞こえを総合的にサポートしてくれます。
話し手の方向の音を強調して、周囲のノイズを最大限抑制する機能や、複数人での会話を楽しみやすくする高精度マイクなど、高度な機能が搭載されているんです。
さらに、聞こえ以外にもヘルスケアや通信機能など、日常生活をより便利にしてくれる機能も豊富に搭載されています。高額な補聴器になるにつれて音の快適性があがるようになっているんです。
どちらを選ぶべき?
補聴器選びで重要なのは、価格帯だけでなく、使う人の生活スタイルやニーズに合わせて選ぶことです。10万円台の補聴器でも満足して使用される方は多くいらっしゃいます。
私たちの店舗では、お客様一人ひとりの聞こえの状況や生活環境をくわしくお聞きして、最適な補聴器をご提案させていただいています。

実際の使用体験から学ぶこと
私がこの仕事をしていて感じるのは、実際に補聴器を使用された方の体験談が何よりも参考になるということです。
ある補聴器使用者の方からは、「はじめて装着した時の感動は今でも忘れられない。会話やテレビの内容が聞きとれ、自然と笑顔になっていた。」というお話をお聞きしました。
その方は「補聴器をつけることは決して気持ちの良いものではない。聞きたくない雑音も入る。でも、会話が聞こえないことの方がもっと辛かった。」とおっしゃっていました。
そして、「補聴器をつけて聞こえないストレスが解消した時、補聴器は身体の一部になった。」という言葉が印象的でした。
補聴器選びで失敗しないためのポイント
補聴器専門店での相談の重要性
補聴器は医療機器ですから、専門知識を持ったスタッフのいる店舗で相談することが大切です。私たちのような認定補聴器技能者の資格を持つスタッフが、お客様一人ひとりに最適なアドバイスを提供できます。
実際に試してから決める
補聴器は購入前に試して選ぶのがおすすめです。たとえば当店では、2週間無料のレンタルサービスをご用意しています。実際の生活環境で補聴器を体験していただくことで、より適切な選択につながります。
日常生活や職場での使用感を確認し、レンタル期間中は音量や音質の調整などのサポートもさせていただいています。複数の機種を比較することも可能ですので、ご自身に最適な補聴器を見つける絶好の機会となります。
レンタル期間の延長を希望される場合は3,300円で利用可能ですので、じっくりと検討していただけます。
アフターサービスの充実
補聴器は長期にわたって使用していただくものですので、購入後のサポート体制も重要な選択基準になります。
当店では、補聴器のフィッティングはもちろん、アフターサービスにも力を入れています。保証期間中の自然故障や不具合は基本無償でメーカー修理できますし、定期的なメンテナンスにも対応可能です。
さらに、お客様の聴力や生活環境の変化に応じて、補聴器の調整や再フィッティングもおこなっています。
まとめ:早めの相談が何より大切
加齢による難聴は、誰にでも起こりうる自然な現象です。しかし、早めの対処によって、その後の生活の質を大きく向上させることができるんです。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、一度専門店で相談してみることをおすすめします。
補聴器できこえをゆたかに、快適な生活を楽しみましょう!