大阪の補聴器専門店リスニングラボです。今日は、実は意外と知られていない補聴器電池のことについて、くわしくお話しさせていただきますね。補聴器を使い始めた方からよく聞かれる質問の一つが「電池ってどれを買えばいいの?」というもの。
先日も、60代の男性のお客様から「出先で電池が切れてしまって、慌ててコンビニで買ったボタン電池を入れたけど音が出ない」というご相談をいただきました。実は補聴器の電池って、一般的なボタン電池とは全く違うんです。
コマちゃんねえだいきちくん、補聴器って電池に種類があるの?💦 この前、母の使っている電池がわからなくて買えなかったの…。お店で困っちゃって😣
だいきちくんそれは大変だったね。実は補聴器用の空気電池には4つのサイズがあるんだよ✨ 補聴器の種類によって使う電池も変わってくるんだ。でも安心して!電池はサイズと色で簡単に見分けられるようになってるんだよ😊
コマちゃんそうなんだ💡 じゃあちゃんと覚えておかないといけないね。色とサイズだけ覚えておけば、次は間違えずに買えるかな?でも4種類もあると覚えられるか心配…😰
だいきちくん大丈夫だよ!一番簡単な見分け方は、電池に貼ってあるシールの色を覚えることだね✨ この色分けは全メーカー共通なんだ。PR536(黄色)、PR41(茶色)、PR48(橙色)、PR44(青色)の4種類。お母さんの補聴器の電池の色を写真に撮っておけば、次からは迷わず買えるよ!📱

補聴器電池の基本を知ろう
補聴器には特殊な「空気電池」が使われている
補聴器で使用される電池は、空気電池という特殊な電池です。この空気電池は、プラス電極の素材に酸素を、マイナス電極に金属を使用した電池で、一般的なボタン電池とは全くことなるものなんです。
空気電池の最大の特徴は、一般的に使われる電池と比べて大容量で電圧の変化が少なく、最後まで安定して電気を供給できることです。だからこそ、補聴器のような精密機器には最適な電源と言えるんです。
空気電池の仕組み
空気電池は、未使用の状態では電池のプラス側にシールが貼られており、それを剥がして空気に触れさせることで利用できるようになります。このシールを剥がすと、30秒~1分程度空気に触れさせておくことで、電池の中の亜鉛と空気が反応し始めるんですね。
これを知らずに、シールを剥がしてすぐに補聴器に入れてしまうと、「電池を入れても補聴器から音が出ない」という不具合が起こることがあります。
補聴器電池は4種類!色で簡単に見分けられる

補聴器用の空気電池は、世界共通で4つの種類にわけられています。この色分けシステムは本当に便利で、海外旅行に行ったときでも、色さえ覚えていれば間違えることはありません。
青色(675・PR44):高出力な耳かけ型補聴器用
青色の電池は、高出力な耳かけ型補聴器に使用される最も大きなサイズの電池です。連続使用時間は200時間で、1日10時間の使用で10日~2週間程度使えます。
オレンジ色(13・PR48):耳かけ型・耳あな型の標準
オレンジ色の電池は、耳かけ型・耳あな型(ITE)の補聴器に使用される標準的なサイズです。連続使用時間は200時間で、青色と同様に10日~2週間程度使えます。
茶色(312・PR41):耳あな型や小型の耳かけ型
茶色の電池は、耳あな型(ITC)や小型の耳かけ型補聴器に使用される中間サイズの電池です。連続使用時間は120時間で、1日10時間の使用で5~8日使えます。
黄色(10・PR536):超小型の耳あな型
黄色の電池は、超小型の耳あな型(CIC)補聴器に使用される最も小さなサイズの電池です。連続使用時間は70時間で、1日10時間の使用で3~5日使えます。
実際の電池選びで失敗しないコツ

かならず確認すべき2つのポイント
電池選びで失敗しないための基本的なコツです。お客様にも必ずお伝えしているのが、次の2つのポイントです。
まず第一に、補聴器には補聴器用の空気電池しか使用できません。100円ショップやホームセンターで似たような大きさのボタン電池が売られていることもありますが、使用することはできません。
第二に、空気電池の品番とカラーを確認してください。補聴器用の空気電池は世界共通で品番とカラーが決まっています。同じメーカーでなくても使用することは可能ですが、品番とカラーを間違えてしまうと使用できませんので、かならず確認してから購入するようにしてください。色が違うと電池サイズが違うので使用することはできません。
出先での電池切れ対策
外出中や旅行に行った際に、電池切れを経験したことがありませんか。外出時には予備の空気電池を必ず持参することが大切です。
空気電池を販売している店舗が近くにない場合もありますし、慌てて間違った電池を購入してしまうリスクもあります。
電池の正しい取り扱い方法
シールの剥がし方と注意点
空気電池の取り扱いで最も重要なのは、シールを剥がすタイミングです。空気電池についているシールは、利用する直前に剥がしましょう。
空気電池は、空気に触れている間電池は消耗します。
保管方法と廃棄について
空気電池は、パッケージから出さずに保管してください。
利用し終わった空気電池は、各自治体のルールにしたがって廃棄する必要があります。私たちリスニングラボでも、使用済み電池の回収を行っていますので、廃棄に困った場合はお気軽にご相談ください。
電池タイプと充電タイプの比較

電池タイプのメリット・デメリット
最近では、従来の電池タイプにくわえて充電タイプの補聴器も増えてきました。お客様からも「どちらがいいの?」というご相談をよく受けます。
電池タイプのメリットは、充電式タイプよりも補聴器本体の値段が安いという点です。また、災害などで停電してしまった場合でも電池があれば利用できるので、いざという時に安心です。
一方、電池タイプのデメリットとしては、電池交換の手間がかかる、使用済み電池の処理にも手間がかかる、いつ電池が切れるかわからないので常に電池を持ち歩く必要がある、電池が無くなったら都度購入しに行かなければならない点があります。
充電タイプのメリット・デメリット
充電タイプのメリットは、電池タイプと比較して取り扱いしやすく、短時間の充電で長時間利用できる機種も多いことです。電池交換が必要な電池タイプとくらべて、充電タイプなら充電器に置くだけで簡単に充電ができます。
充電タイプのデメリットは、電池と比べて初期費用が高い、リチウム電池の消耗による部品の交換は費用がかかる、充電するのを忘れると、すぐに使用できないことがあります。
電池選びで困ったときの対処法
型番がわからない場合
お客様から「電池の型番がわからない」というご相談をよく受けます。そんな時は、世界共通である品番PR536(10A)などの数字や、パッケージの色、電池の大きさなどをメモすると間違いがなくなります。
緊急時の対処法
出先で電池が切れてしまった場合、あわてずに以下の点を確認してください。
まず、購入する時はご使用の補聴器で使用できるものか確認してから購入することが大切です。コンビニなどで購入する際も、必ず空気電池かどうかを確認してください。
思いませんか?準備の大切さを感じる瞬間ですよね。私もお客様には、つねに予備の電池を持参することをおすすめしています。
電池の寿命を最大限に延ばす方法
日常的な取り扱いのコツ
40代になって、物を大切に使うことの重要性を実感している私から、電池の寿命を延ばすコツをお伝えします。
補聴器を使用しない時は必ず電池蓋を開けることを習慣にしてください。これだけで電池の消耗を大幅に抑えることができます。
また、シールを剥がす前に、本当に使用する準備ができているかを確認することも大切です。一度剥がしてしまうと、空気に触れている間は電池が消耗し続けますから。
環境による影響
電池の寿命は、使用環境によっても大きく左右されます。補聴器を1日にどれくらいの時間で利用するのか、補聴器を利用する状況などによって変わってきます。
私のお客様の中でも、音楽をよく聴く方や、騒音の多い環境で使用する方は、電池の消耗が早い傾向にあります。そうなんですね、使用パターンによって電池の持ちは変わってくるんです。
補聴器専門店での電池購入のメリット
専門店ならではのサービス
私たちリスニングラボのような補聴器専門店で電池を購入いただくメリットは、専門知識を持ったスタッフが適切な電池をご提案できることです。
また、会員価格で補聴器用電池を販売しているため、長期的に見るとコストパフォーマンスも良いんです。
アフターサービスの充実
専門店では、電池の販売だけでなく、使用済み電池の回収サービスも行っています。環境に配慮した処分方法で、お客様にもご好評いただいています。
さらに、電池の交換方法がわからない場合は、店舗で実際にお見せしながら説明させていただくことも可能です。いかがでしょう、こうしたサービスは専門店ならではだと思います。
補聴器の定期メンテナンスについて
電池交換時のチェックポイント
電池交換の際には、補聴器本体の状態もチェックすることをおすすめします。電池ボックスに汚れがないか、接点部分に腐食がないかなど、定期的な確認が大切です。
補聴器は精密機器ですから、日頃のケアが長持ちの秘訣となります。
専門店での定期チェック
補聴器は定期的にメンテナンスを行うことで本体の寿命も長くなっていきます。私たちリスニングラボでは、お客様の補聴器の状態を定期的にチェックし、必要に応じて調整やクリーニングを行っています。
このような定期的なケアが、補聴器を長く快適に使用していただくための秘訣なんです。
まとめ:補聴器電池選びで失敗しないために
今回お話しした補聴器電池について、改めて重要なポイントをまとめさせていただきますね。
補聴器には専用の空気電池が必要で、一般的なボタン電池では代用できません。世界共通の色分けシステム(青、オレンジ、茶色、黄色)を覚えておけば、どこでも間違いなく購入できます。
電池の寿命は使用パターンや環境によって変わるため、予備の電池を常に持参することをおすすめします。また、正しい取り扱い方法を守ることで、電池の寿命を最大限に延ばすことができますよ。





