高価なイメージがある補聴器の値段の違いは、価格の安い補聴器と比べてみるとはっきりわかることがあります。
聞こえにくいと感じたときは集音器でラクにできることもありますが、つかう環境が変わるだけで補聴器でなければいけないことが多いのも事実です。
今回は補聴器と集音器の機能の違いや、メリットやデメリットと価格相場についてもご紹介します。
聴力が下がってくると、ことばを聞き取りにくいと感じることが増えますね。
そこで補聴器や集音器について調べるとこんな悩みやギモンがでてくるでしょう。
- なんで補聴器ってこんなに高いの
- 補聴器の値段が安い物から高い物まであるのは具体的にどう違うの
- 補聴器と集音器の違いをわかりやすく教えてほしい
- ぱっと買って後悔するのはイヤだ
補聴器の値段を見てギョッとしたかたも、値段をかんがえて集音器でいいやという人も、それぞれの違いをよく知ってみると目からウロコの真実があるかもしれませんよ。
補聴器と集音器の違い
補聴器と集音器の一番の違いは、聴力に合わせて補正をして聞き取りやすくしているかどうかです。
新聞広告や通販でみかける集音器は、マイクで取り入れた音声をアンプでそのまま大きくして再生する家電です。テレビのボリュームをイメージするとわかりやすいですね。
かたや補聴器は医療機器として安全性と聞こえを補えることが認められており、取り込んだ音声をコンピュータで使用者の聴力に合わせて必要な音のみ大きくできるようになっています。雑音をなるべく抑えて言葉だけ大きくするとイメージしてください。
基本的に補聴器は難聴者に向けに、集音器は健康な人の向けに作られた似て非なるものということですね。
補聴器と集音器の種類
補聴器と集音器には種類があります。
形状によって特徴があり使いやすさに違いがあるのでしっておくといいですね
それぞれカンタンに解説していきますね。
補聴器の種類と特徴
補聴器に代表的な形状のものは3種類あります。
種類 | 耳あな型補聴器 | 耳かけ型補聴器 | 箱型補聴器 |
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特徴 |
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この三つが代表的な補聴器ですね。
それぞれの特徴で使いたいと考える人も異なります。
集音器の種類と特徴
集音器にも形状があり、比較的補聴器に似た形状で作っています。
集音器の種類 | 耳あな型集音器 | 耳かけ型集音器 | 首かけ型集音器 | 箱型集音器 |
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集音器の特徴 |
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集音器は形状によってマイクの位置が変わるため、集音効率が変わるとされています。
再生能力の違いは音量の大きさ程度であまり差はありません。
補聴器と集音器の機能と相場比較
補聴器と集音器の機能と相場の比較をしていきます。
補聴器の場合はすぐれた機能が多くてハイスペックなものほど価格が高くなります。
とうぜんですが高いものはさまざまな環境で聞き取りしやすくできますし、充電や通信機能がついて実用性も上がります。
かたや集音器は値段の違いで充電できたりテレビと無線でつなげるなど実用的ですが、聞きやすさにおおきい差はないのがホントのところです。
機能と相場 | 補聴器 | 集音器 |
---|---|---|
音の増幅 | 小さな音を大きく、大きな音はあまり増やさないノンリニア | 大きな音も小さな音もそのまま増幅するリニア |
周波数の調整 | 聴力にあわせて設定できる | 変更できない |
雑音抑制・指向性 | 複雑な環境に対応する雑音抑制 必要な言葉にフォーカスする指向性 | 騒がしい場所では難しさがあるが 周囲の音をすべて取り込む無指向性 |
突然の大きな音 | 強く抑えられる | 機種によって軽く押さえられる |
集音範囲 | 3~5m先まで集音できる | 1~3m先まで |
耳を守る機能 | 聴力の負担にならない音量を設定できる | 無し |
価格の相場 | 50,000円~500,000円 | 3,000円~70,000円 |
なお補聴器はおおよそ200,000円前後が売れ筋、集音器は10,000円~20,000円が売れ筋ですね。
補聴器と集音器のメリット・デメリット
補聴器と集音器にはそれぞれメリットやデメリットがあります。
違いをより理解できるポイントではありますので、知っておいて損はないでしょう。
集音器のメリット・デメリット
集音金のメリットやデメリットについてお話しします。
集音器のデメリット
- 音量が大きくなりすぎて耳を傷める可能性があること
- 周囲の雑音も大きくなり聞き分けにくいこと
- 買ったあとのアフターケアがない
集音器のメリット
- 操作がシンプルでカンタン
- 値段が安い
- インターネットや通販などで気軽に購入できる
集音器は手軽さがウリの反面、安全性は保証されず自己責任で取り扱うため、結構注意が必要ですね。
また買ったお店のアフターケアがないことが多く、初期不良での交換や修理時はじぶんでメーカーに交渉するのでけっこう苦労します。
補聴器のメリット・デメリット
補聴器のメリットやデメリットも解説しましょう。
補聴器のデメリット
- 値段が高いこと
- 購入できる場所が限られている
- 調整が必要
補聴器のメリット
- 聴力のレベルにあわせてなんどでも音の調整をできる
- 雑音を抑えて声だけ大きくできる
- 耳に負担がかからない
- アフターケアと保証の充実
補聴器は高額で販売店探しに難しさがある反面、アフターケアやあんしんのメーカー保証があるため取り扱いは意外とカンタンです。
そして耳への負担や聞こえをよく考えた性能なのでリスクがすくないですね。
補聴器の選び方
補聴器の選び方をご紹介していきますね。
まずつかいたい環境から必要な性能や機能をしぼりこみますので、しっかり自分が使いたい環境を理解しておくことです。
そして予算をしっかり決めておくと近い値段で補聴器を調べて比べたり、スタッフから紹介してくれます。
また実際に試聴したり、レンタルをしたりできるお店で相談すると選びやすくなりますよ。
集音器の選び方
集音器の選びでは多くの方が通販の広告からなんとなく選ぶ人が多いですね。
ネットやテレビ通販などの説明文や値段の安さを見て選ぶことも多いかと思いますが、実物と思っていたものが違うこともあるので、できれば家電量販店などの実機を試せるところで選ぶと失敗しにくいですね。
できればテレビと接続して視聴できるサポート機能や、充電できてラクに使えるなど付加価値があるものを選ぶといいでしょう。
補聴器と集音器の使い分け
補聴器と集音器はつかうシーンや聴力が異なりますので使い分けが必要です。
集音器は騒がしい場所や移動しての使用はあまり向きませんので、自宅でのテレビ視聴や気楽にできる会話で使用することがいいでしょう。
補聴器は聴力に合わせてあることや使う環境によって音質を変えられるので、静かな場所や騒がしい場所、移動しながらなど常時利用できます。
限られた場所で一時的に使うかたは集音器で、あらゆる場所で利用したいかたは補聴器を使うのがおすすめです。
まとめ
補聴器の値段の違いを集音器と比較してみました。
集音器や補聴器はしっかり吟味して使ってみれば、家族や仕事の人との会話で聞き返してイラッとされたり、会話をするたびに不安に駆られることもなくなりそうですね。
人とはなすことが楽しくなるとアクティブに生活していけそうですね。