こんにちは!大阪補聴器リスニングラボ心斎橋店のスガイです。今日は、多くの方が混同されがちな「突発性難聴」と「一側性難聴」の違いについて、わかりやすく解説させていただきますね。
私たちのお店には、毎日のように「突然耳が聞こえなくなった」「片方の耳だけ聞こえにくい」といったお悩みを持つお客様がいらっしゃいます。これらの症状は確かによく似ているのですが、実は異なる概念なんです。
この記事では、両者の違いを明確にし、それぞれに最適な補聴器選びのポイントをお伝えします。あなたの聞こえの悩みを解決するヒントが見つかるはずです。
コマちゃんねえだいきちくん、最近片耳が聞こえなくなっちゃって…😰 これって突発性難聴ってやつなのかな。どうしよう💦
だいきちくんそれは心配だね。まずはすぐに耳鼻科を受診することが大切だよ!片耳の難聴にもいろいろな原因や症状があるんだ。突発性難聴なのか、それとも他の原因なのか、専門医にしっかり診断してもらうことが重要だね✨
コマちゃんそうなんだ💡 じゃあすぐに病院に行くね!そのままにしてたら治るかな〜って思ってたんだけど…やっぱりちゃんと診てもらわないとダメだよね😣
だいきちくんその判断は正解だよ!一側性難聴は症状や原因によっては早期治療で改善することもあるからね😊 まずは耳の状態をしっかり把握することが大事。治療後も聞こえづらさが残る場合は、片耳用の補聴器やクロス補聴器という選択肢もあるから、焦らず一歩ずつ対処していこうね!✨

突発性難聴って何?突然の聞こえの変化に戸惑う方へ
突発性難聴とは、文字通り突然発症する原因不明の感音難聴のことです。感音難聴というのは、音を感じ取る内耳から脳へ音の信号を送る経路に問題が生じて聞こえが悪くなる状態を指します。
私がお客様からよく聞くお話では、「昨日まで普通に聞こえていたのに、朝起きたらテレビの音が聞こえない」「電話の音が急に聞こえなくなった」といったケースが多いですね。
突発性難聴の特徴
突発性難聴には以下のような特徴があります:
まず、発症は突然で予兆がないということです。朝起きたときに片耳の難聴に気づくケースも多く、患者さんは「なぜ急に?」と戸惑われます。
次に、左右どちらか一方の耳に起こる場合がほとんどで、両耳同時に発症することは極めてまれです。そうなんですね、片耳だけというのが典型的なパターンなんです。突発性難聴は、難聴以外の症状も伴うことが多いといわれています。耳が詰まった感じ、耳鳴り、めまい、吐き気などを同時に感じる方が多いんです。
突発性難聴の発症頻度
2001年の調査によると、全国で年間約3万5千人(人口100万人に対し275人)が突発性難聴を発症しています。これは決して珍しい病気ではないんですね。
興味深いのは、かつては40代から50代の女性に多く見られていましたが、最近では10代から20代の若い方や男性も増加傾向にあり、年齢や性別における差が見られなくなってきていることです。
私たちの店舗でも、20代の方から80代の方まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。思いませんか、現代社会のストレスや生活習慣の変化が影響しているのかもしれませんね。
一側性難聴とは?片耳の聞こえに関する包括的な概念

一側性難聴は、片方の耳が著しく、または完全に聞こえなくなる状態を指します。
一側性難聴は、突発性難聴よりも広い概念で、片耳の難聴を起こす様々な原因が含まれます。500~1000人に1人という比較的高い頻度で起こります。
一側性難聴の原因
一側性難聴の原因は多岐にわたります:
突発的な難聴が最も多く、これには突発性難聴も含まれます。
物理的な耳の損傷や聴覚神経の圧迫も原因となります。外傷や腫瘍などが該当しますね。
感染症も重要な原因です。ウイルスや細菌による内耳の問題、はしか、おたふくかぜ、髄膜炎などの病気が関係することがあります。
とくにおたふくかぜ(ムンプス)による難聴は、「ムンプス難聴」と呼ばれ、一側性難聴の代表的な原因の一つです。
成人発症の54%を占める「急性感音難聴」の中で最も多い疾患である突発性難聴は、1972年には人口10万人当たり2.5~3.0人程度だったのが、2001年には27.5人と年々増加してきています。
一側性難聴の症状と日常生活への影響
一側性難聴の方が日常生活で感じる困難は意外と多いんです。私がお客様から聞く代表的なお悩みをご紹介しますね:
音源の位置特定が困難になります。どこから声をかけられたかわからない、車の接近に気づきにくいといった問題が生じます。
複数人との会話での聞き逃しや聞き間違いが増えます。グループでの会話では、誰が話しているのかわからなくなることもあります。
騒がしい環境での聞き取りが困難になります。レストランや会議室など、周りに音がある場所では会話の内容が理解しにくくなります。
常に人との距離や立ち位置に注意を払う必要があります。聞こえる側に人がいるよう意識的に位置を調整する必要があるんですね。
突発性難聴と一側性難聴の違いを明確に理解しよう
ここで、突発性難聴と一側性難聴の違いを整理してみましょう。混同されがちですが、実は異なる概念なんです。
概念の違い
突発性難聴は、発症の仕方や経過を表す医学的診断名です。「突然発症した原因不明の感音難聴」という特定の病気を指します。一方、一側性難聴は、片耳の難聴という状態を表す包括的な概念です。原因に関係なく、片耳が聞こえない状態全般を指します。
関係性
そうなんですね、突発性難聴と一側性難聴は対立する概念ではなく、突発性難聴は一側性難聴の一つの原因として位置づけられます。
つまり、突発性難聴を発症した結果、一側性難聴の状態になるということです。一側性難聴の方の中には、突発性難聴が原因の方もいれば、先天的な原因や外傷、感染症などが原因の方もいらっしゃいます。
補聴器選びの基本:通常の補聴器とCROS補聴器の違い

さて、ここからが私たち補聴器専門店の出番ですね!一側性難聴の方の補聴器選びは、両耳難聴の方とは全く異なるアプローチが必要になります。
通常の補聴器の限界
片耳だけに通常の補聴器を着けても、十分な効果が得られない場合が多いんです。これは、健康な耳の聴力と難聴耳の聴力に大きな差があるためです。
私がお客様によく説明するのは、「片耳だけ補聴器を着けても、音は入ってくるけれど、会話の聞き取りは困難」ということです。特に、健康な耳と難聴のある耳の聴力差が50dB以上ある場合、一般的な補聴器だけでは言葉の認識が難しくなります。
CROS(クロス)補聴器という画期的な解決策
そこで登場するのがCROS(クロス)補聴器です。これは一側性難聴専用の特殊な補聴器で、とても効果的なんです。
CROS(クロス)補聴器の仕組みは以下の通りです:
聞こえない耳の側の音を拾う送信機と聞こえる耳に装着する受信機がペアになっています。
聞こえない耳の側からの音を、聞こえる耳に無線で転送します。
これにより、聞こえない方の耳からの音も聞くことができるようになります。
CROS(クロス)補聴器が特に効果的な場面
私がお客様に実際に体験していただくと、特に以下の場面で効果を実感されます:
騒がしい部屋での会話:レストランや会議室など、周りに音がある環境での聞き取りが改善されます。
移動中の車内での会話:車の運転中や電車内での会話が楽になります。
グループディスカッション:複数人での会話において、誰が話しているかわかりやすくなります。
難聴側からの呼びかけ:今まで気づかなかった難聴側からの声に反応できるようになります。
聴力レベル別の補聴器選びのポイント
一側性難聴といっても、難聴の程度によって最適な補聴器が変わってきます。ここでは、聴力レベル別の選び方をご紹介しますね。
軽度難聴(25~40dB未満)の場合
軽度難聴の場合、小さい声やザワザワした場所での会話が聞きとりづらくなります。
この場合は:
- 耳あな型補聴器
- 耳かけ型補聴器
中度難聴(40~70dB未満)の場合
中度難聴になると、日常会話が聞きとりづらくなります。
この場合は:
- 耳あな型補聴器
- 耳かけ型補聴器
- CROS(クロス)補聴器
中程度の難聴でも、もう片方の耳の聞こえが良好であれば通常の補聴器で対応できますが、効果が限定的な場合はCROS補聴器も検討する価値があります。
高度~重度難聴(70dB以上)の場合
高度~重度難聴になると、耳元で大きな声で話しても聞きとりづらくなります。
この場合は:
- CROS(クロス)補聴器
- BiCROSシステム(もう片方の耳にも難聴がある場合)
補聴器選びの実践的なポイント

私が日々お客様にお伝えしている、実際の補聴器選びで重要なポイントをご紹介しますね。
生活環境を重視した選択
静かな場所での活動が中心の方と、騒がしい環境での会話を重視される方では、選ぶべき補聴器の性能が全く変わります。
例えば、図書館や自宅で読書をすることが多い方なら、基本的な機能の補聴器でも十分ですが、営業職で毎日会議に参加される方なら、高性能な雑音抑制機能が必要になります。
補聴器の試聴とレンタルの重要性
必ず試聴してから購入を決めることが大切です。特にCROS補聴器の場合、実際の生活環境で使ってみないと効果がわからないことが多いんです。
価格と機能のバランス
価格だけでなく機能や使いやすさも考慮することが重要です。
補聴器は最低5年は使用する医療機器です。日割り計算すると、高性能な補聴器でも1日あたりの費用は意外と安く抑えられます。
購入後のサポートを重視
購入後のアフターサポートも重要な選択基準です。
補聴器は購入がゴールではありません。使いこなせるようになるまでには時間がかかりますし、定期的な調整も必要です。
補聴器に慣れるまでの心構え
これは本当に大切なお話なんですが、補聴器を使いこなせるようになるまでには時間がかかります。
現実的な期待値を持つこと
多くの方が「補聴器はつければすぐに聞こえるようになる」と思っていらっしゃいますが、実際は異なります。
「音が聞こえる=言葉が理解できる」ではないんです。言葉は耳ではなく脳で分析されるものであり、しばらく聞いていなかった音を言葉として理解できるようになるには、ある程度の時間がかかります。
補聴器の段階的な慣れ
最初は入ってくる音をうるさく感じてしまうことがあります。
静かな場所、騒がしい場所など周辺環境や話し相手によって、聞こえ方が変わることも理解しておく必要があります。
基本的に補聴器は、聞きたい会話と共に、雑音や生活音も入ってくることも知っておいてください。もちろん性能の良い補聴器には雑音を抑制する機能がありますが、完全に取り除くことはできません。
当店でのサポート体制と取り組み
大阪補聴器リスニングラボでは、一側性難聴の方々に特化したサポートを提供しています。
専門知識を持つスタッフによる対応
私たちのスタッフは、認定補聴器技能者の資格を持っています。突発性難聴や一側性難聴についても深い知識を持ち、お客様一人ひとりに最適なアドバイスを提供いたします。
充実したアフターサポート
補聴器の購入後も、定期的な調整やメンテナンスを行います。また、使用方法や困ったことがあれば、いつでもご相談いただけます。
取り扱いメーカーと製品ラインナップ
当店では、世界を代表する8社の補聴器メーカーを取り扱っています。
特に一側性難聴の方には、以下のメーカーのCROS補聴器をおすすめしています:
- リサウンド
- シグニア
- フォナック
- スターキー
快適な店舗環境
当店は、大阪市中央区心斎橋にあり、アクセスが大変便利です。静かでリラックスできる環境で、じっくりと補聴器選びをしていただけます。
まとめ:あなたの聞こえを改善する第一歩
突発性難聴と一側性難聴の違い、そして最適な補聴器選びについて詳しくお話しさせていただきました。いかがでしたでしょうか?
重要なポイントをまとめると:
突発性難聴は一側性難聴の原因の一つであり、急性期には医学的治療が優先されます。
一側性難聴の方には、通常の補聴器よりもCROS補聴器が効果的な場合が多いです。
聴力レベルや生活環境に応じて、最適な補聴器を選択することが大切です。
補聴器に慣れるまでには時間がかかるため、現実的な期待値を持つことが重要です。
専門店でのサポートを受けながら、じっくりと補聴器選びを行うことをおすすめします。
一人でも多くの方に、素敵な聞こえを取り戻していただきたいと思っています。聞こえの悩みは一人で抱え込まず、ぜひ私たち専門家にご相談ください。





