【令和7年】片耳難聴用クロス補聴器のメリット・デメリットで選ぶ

こんにちは！大阪の認定補聴器専門店リスニングラボ心斎橋店です。片耳難聴でお悩みの方に朗報です。今回は、片耳難聴の方のための特別な補聴システム「クロス補聴器」について、メリット・デメリットを詳しく解説し、あなたに最適な選び方をご紹介します。

片耳が聞こえにくくて日常生活でお困りではありませんか？相手の話が聞きとりづらい、さわがしい場所での会話が難しいなど、片耳難聴ならではの悩みは尽きないものです。クロス補聴器を使えば、そんな悩みも解決できるかもしれません。

令和7年（2025年）現在、クロス補聴器の技術はさらに進化し、より自然な聞こえをサポートしてくれます。この記事では、クロス補聴器の基本から選び方まで、あなたの疑問にお答えします。

クロス補聴器とは？基本的な仕組みを理解しよう

クロス補聴器は、片耳難聴（一側性難聴）の方のために特別に設計された補聴システムです。「聞こえにくい耳で拾った音を、聞こえる耳に送る」という仕組みを持っています。

一般的な補聴器は難聴のある耳に装着して、その耳の聞こえを補助するものですが、クロス補聴器はまったく異なるアプローチを取ります。片耳難聴は通常の補聴器だけでは改善が難しいケースが多いのです。

クロス補聴システムの仕組み

• 聞こえにくい耳側にクロス補聴器（送信機）を装着します
• 健康な耳側に補聴器（受信機）を装着します
• クロス補聴器で集音した音声を無線で補聴器に送信します
• 補聴器からクロス補聴器で集音した音声を出力します

この仕組みによって、難聴のある側からの音声も健康な耳で聞くことができるようになります。突発性難聴やムンプス難聴（おたふく風邪）などによる片耳難聴の方に特に効果を発揮します。

クロス補聴器のメリット

クロス補聴器には数多くのメリットがあります。片耳難聴の方の日常生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

難聴側からの音声も聞きとれるようになる

片耳難聴の最大の悩みは、難聴側からの音声が聞こえないことです。クロス補聴器を使えば、難聴側からの音声も健康な耳で聞くことができるようになります。たとえば、難聴側から声をかけられても気づけるようになるので、会話を見逃す心配がへります。

騒がしい場所での聞きとりが改善

レストランやカフェなど、騒がしい環境での会話は片耳難聴の方にとって困難です。クロス補聴器は騒がしい場所での聞きとりを改善するのに役立ちます。

複数人との会話がスムーズに

複数人での会話では、話し手が次々と変わるため、片耳だけでは対応が難しいことがあります。クロス補聴器を使えば、難聴側からの声も聞こえるようになるため、グループでの会話にもスムーズに参加できるようになります。

仕事や趣味の活動が充実

クロス補聴器は、仕事で聞き返しや聞き逃しを減らしたい方や、趣味の集まりでもっとよく会話を聞きたい方、片耳で聞きとるストレスを解消したい方に選ばれています。

クロス補聴器のデメリット

クロス補聴器には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。購入を検討する前に、これらのデメリットについても理解しておくことが重要です。

2台必要

クロス補聴器のデメリットの一つは価格です。片耳難聴であっても、クロス補聴器と補聴器の2台が必要になるため、コストが高くなります。クロス補聴器単体の価格相場はおよそ10万円～、対応する補聴器の価格相場が片耳で約20万円～、2台合わせると30万円程度の予算が必要です。

また、クロス補聴器は通常の補聴器と違い課税対象になることも知っておきましょう。

バッテリー消費が早い

クロス補聴器は通常の補聴器と違い、常に左右で通信をおこなっています。そのため電池の消費が早くなります。一日中装用していると3、4日で電池が消耗してしまうこともあります。

ただし、最近では充電式のクロス補聴器も開発されているので、電池交換の手間を減らすことも可能です。

音の方向感が認識しづらい

クロス補聴器を使用すると、難聴側の音声も健康な耳側で聞くことになるため、音の方向感が認識しづらくなることがあります。たとえば、右耳が聞こえず左耳が聞こえる場合、右側からの音も左耳から入ってくるため、音がどの方向から来たのかが分かりにくくなるのです。

離れた場所からの会話は難しい

2～3メートル以上離れた場所からの会話など、距離がある場合には、クロス補聴器でも対応しきれないことがあります。

クロス補聴器の種類と選び方

クロス補聴器を選ぶ際には、ご自身の難聴の状態や生活スタイル、予算などにあわせて最適なものを選ぶことが大切です。ここでは、クロス補聴器の種類と選び方について詳しく解説します。

クロス補聴器の種類

クロス補聴器は耳に掛けて使用する耳かけ型のタイプです。小型で目立ちにくいという特徴があります。メリットはこもり感が少ないことや、適用聴力の幅が広いことです。デメリットはメガネやマスクをしているときに少しわずらわしくなることがあります。

クロス補聴器の選び方のポイント

クロス補聴器を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

難聴のタイプにあわせる

難聴のタイプや程度によって、最適なクロス補聴器はことなります。まずは耳鼻科や補聴器専門店で聴力検査を受け、自分の聴力の状態を正確に把握しましょう。

用途にあわせて選ぶ

騒がしい場所で使うことが多い方は、雑音抑制機能の高い補聴器を選ぶと良いでしょう。静かな場所での使用がおもな方は、価格と性能のバランスを考慮した補聴器を選ぶと良いでしょう。

予算にあわせて選ぶ

クロス補聴器と補聴器の2台分の費用がかかるため、予算にあわせて選ぶことも重要です。ただし、あまり価格だけで選ぶと、機能面で不満が残る可能性もあります。

取り扱いメーカーを確認する

日本国内でクロス補聴器を取り扱っているメーカーは限られています。各メーカーで対応する機種も決まっているので、購入前に確認しましょう。

試聴やレンタルを活用する

クロス補聴器を購入する前に、試聴やレンタルを利用して実際の効果を確認することをおすすめします。多くの補聴器専門店では、クロス補聴器の試聴やレンタルのサービスを提供しています。

おすすめのクロス補聴器3選

今おすすめのクロス補聴器を3選でご紹介します。最新モデルを中心に集めました。

フォナック クロスI-R【Phonak CROS I-R】

フォナックの最新モデル、インフィニオのクロス補聴器が登場しました。新たに開発されたコンピューターチップ内蔵で、騒音の抑制に特化しているので今までにない快適な音で会話を楽しむことができるでしょう。

シグニア ピュア C&G IX クロス【Signia IX CROS】

シグニアのクロス補聴器は利便性にすぐれたモデルとなっています。コンパクトな充電器を採用しているので持ち運びにも非常に便利です。会話を強調してくれるIXシリーズなので、聞きとりにも定評があります。

スターキー RIC RT クロス【Starkey RIC RT CROS】

スターキーのエッジAI対応のクロス補聴器は、音の快適性の高さと、多機能性もあり大変すぐれています。補聴器のサイズも小さめですので、着けやすいモデルです。スターキーのクロス補聴器は充電式と電池式どちらでも選べます。

補聴器購入後のサポートも重要な選択ポイント

クロス補聴器を選ぶ際には、購入後のサポート体制も重要な選択ポイントとなります。補聴器は一度購入して終わりではなく、長く使い続けるものだからこそ、アフターサポートが充実している店舗を選ぶことをおすすめします。

定期的な調整とメンテナンス

補聴器は使用していくうちに、微調整が必要になることがあります。定期的なメンテナンスや調整を受けることで、常に最適な状態で使用することができます。

当店では、お客様の補聴器と難聴について一生涯サポートするつもりで取り組んでいます。補聴器の調整をはじめ、点検クリーニング、修理依頼にも対応しています。

出張訪問サービス

足腰が不自由になると、店舗への来店が難しくなることもあります。そんな方のために、ご自宅への出張訪問サービスも行っています。少しでも補聴器の調子が悪い、気になることがあればサポートいたします。

遠隔サポート

当店では、専用のスマートフォンアプリを通じて、オンラインで補聴器の調整をうけることもできます（一部対応していない機種があります）。

令和7年最新のクロス補聴器情報

令和7年（2025年）現在、クロス補聴器の技術はさらに進化しています。最新の技術トレンドや機能について、簡単にご紹介します。

バッテリー技術の向上

クロス補聴器のデメリットの一つであったバッテリー寿命の問題は、最新の充電式クロス補聴器の登場により改善されつつあります。充電式のクロス補聴器なら、電池交換の手間もはぶけて経済的です。

音質の向上

最新のクロス補聴器では、音質が大幅に向上しています。とくに会話の聞きとりやすさが改善され、よりナチュラルな聞こえを実現しています。

小型化・軽量化

クロス補聴器はより小型で軽量になり、装用感も向上しています。目立ちにくいデザインもふえているため、見た目を気にする方にもおすすめです。

片耳難聴の方へのアドバイス

片耳難聴でお悩みの方に、クロス補聴器の専門家として、いくつかのアドバイスをさせていただきます。

まずは専門家に相談を

片耳難聴の症状や原因はさまざまです。まずは耳鼻科や補聴器専門店で相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。医師の診断で「補聴器は効果がない」と言われたケースでも、クロス補聴器が効果を発揮することがあります。

試聴・レンタルを活用しよう

クロス補聴器を購入する前に、ぜひ試聴やレンタルを利用して、実際の効果を体験してみてください。当店では、クロス補聴器の無料試聴やレンタルサービスを提供しています。

使用環境での効果を確認

クロス補聴器のレンタルができるのであれば、自宅や職場など実際に使用する環境で試してみることをおすすめします。装着している時と装着していない時の違いを比較すると、クロス補聴器の効果がより実感できるでしょう。

慣れる時間を大切に

クロス補聴器を初めて使う場合、音の聞こえ方に慣れるまで少し時間がかかることがあります。特に方向感については個人差がありますが、使用を続けるうちに慣れてくる方もいらっしゃいます。

当店（大阪補聴器リスニングラボ心斎橋店）のご案内

当店は認定補聴器技能者が在籍し、補聴器の調整・選定に必要な設備が整った認定補聴器専門店です。クロス補聴器についての専門知識も豊富ですので、安心してご相談ください。

アクセス情報

• 住所：大阪市中央区南船場3丁目12-25 ZAI心斎橋ビル502号
• 最寄り駅：大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」
• 電話番号：06-6252-3333
• 営業時間：10:00-18:00
• 定休日：木曜日(臨時休業あり)

当店の特徴

• 認定補聴器技能者スタッフが対応
• 世界の主要メーカーの補聴器を取り扱い
• 聴力測定や特性器などの設備が充実
• 補聴器の無料相談・試聴サービス
• 補聴器の2週間無料レンタル
• 購入後のアフターケアも充実
• 総合支援法対応店(障害者総合支援法による補装具費支給制度の利用可能)

まとめ

クロス補聴器は、片耳難聴の方にとって非常に有効な解決策となり得ます。難聴側からの音も聞こえるようになり、日常生活の質を大きく向上させることができるでしょう。

しかし、クロス補聴器にもデメリットはあります。価格が高い、バッテリー消費が早い、音の方向感が認識しづらいなどの課題も存在します。これらのメリット・デメリットをよく理解した上で、自分に合ったクロス補聴器を選ぶことが重要です。

当店では、お客様一人ひとりの聴力状態や生活環境に合わせて、最適なクロス補聴器をご提案いたします。無料相談・試聴も行っていますので、片耳難聴でお悩みの方は、ぜひ一度当店にご相談ください。

クロス補聴器で、あなたの「聞こえ」の悩みを解決し、より豊かな日常生活を送るお手伝いをさせていただきます。