充電式補聴器を各メーカーの性能や価格について比較【徹底検証!!】

充電式補聴器の機能面と性能や値段(価格)について紹介します。最近では各補聴器メーカーは充電式が普及してきています。
電池の交換が必要ではなくなり、補聴器の電源のオンオフも簡単でとても便利に快適に使っていただけます。
電池交換が面倒だった方には嬉しいですね!今回そんな充電式補聴器の各メーカーの比較した性能や価格の違いについて紹介します。

目次

充電式補聴器と従来の電池使用の補聴器との違い

今何社かの補聴器メーカーで充電式補聴器が出てきています。
充電式補聴器と電池を使用する補聴器の違いって何があるのか?
まず一つ、充電式補聴器は電池を使用せずに使用します。
今までの補聴器は空気電池を使用するのが一般的でした。
その為電池が切れれば新しい電池に交換する必要があります。
充電補聴器は空気電池を使用せずに使う事ができます。

空気電池について詳しくはコチラ

電池交換をわずらわしく感じている方は多いです!

電池式は交換が面倒です。

充電式補聴器はその名の通り充電するだけで電池交換が不要。
これが充電式補聴器の一番の魅力でしょう。
補聴器を使用されている方の中でこの電池交換を煩わしく感じている方は多いです。
理由として考えられるのは電池が小さくて交換が難しく感じたり、電池交換の頻度が思っているより早く感じる。
電池の入れ間違えで電池ロッカーを破損させてしまった経験がある方などがそう感じている事が多いです。上の写真のように電池ホルダーを開けて電池を取り換える必要がなくなるのです。
今は補聴器の小型化が進んでいる為、高齢の方にとっては交換が難しい事があります。特に手先がだんだんと不器用になってくると電池交換は本当に大変です。

充電式補聴器は置くだけで簡単です!

充電式補聴器になると置くだけで簡単に充電が可能になります。コードレス電話の子機を置くように簡単に充電が出来ます。

充電式補聴器のメリットとデメリット

充電式補聴器にはどのようなメリット、デメリットがあるのか?

充電式補聴器のメリット
  • 電池交換する必要がない(充電池が寿命の場合は交換が必要になります)
  • 環境にやさしい
  • 電池を購入する必要がない

充電式の場合はまず電池交換のわずらわしさがないです。高齢の方も安心して使用する事ができます。
電池交換の際に向きを間違えてしまい壊してしまうという事もありません。電池のごみも出ませんし充電池を交換してもほとんどがリサイクルされるので環境にもやさしいです。
換えの電池が無くても困る事はありません。電池残量のチェック、使用期限を気にする必要などがなくなります。

充電式補聴器のデメリット
  • 充電が不十分だと使用できない
  • 出先での充電切れの心配
  • 充電バッテリーがなくなると交換しないといけません。

充電し忘れてしまうと当然のことながら使用する事ができません。
充電しても時間が短かった時には出先で電池が切れないか心配になってしまいます。

充電式のバッテリーにも限界があります。メーカーによりますが永久的ではありません。1年~4年でバッテリーを交換しないいけません。そこだけは憶えておかないといけませんね。

充電式補聴器はデメリットを減らすように工夫されています!

各補聴器メーカーでデメリットの改善がされています。

  • 早い充電が可能で少しの充電でも長時間使用できるようになっている
  • 空気電池と充電池が併用できるように作られているメーカーもある
  • 出先で充電ができるように充電バッテリ―付きのケースの販売がある

短時間で充電ができたり携帯できる充電器の充電パッカーが販売されていたりと心配なく使用できるようになっています!なんか携帯電話やスマートホンと変わらないですね。

写真の付属品はベルトーンの追加の充電器です。ベルトーンとユニトロンに関してはLegendシリーズやMoxiは従来の使い捨て電池から充電式にアップデート可能です。

各メーカーの充電式補聴器の性能の違い

充電式補聴器は現在4メーカーから出ています。
その補聴器メーカーはスイスのフォナック(Phonak)、ドイツのシーメンス・シグニア(Signia)、アメリカのベルトーン、スイスのユニトロンです。
それぞれのメーカーで充電式補聴器の特徴、価格などが異なります。
各補聴器メーカーごとに充電式補聴器の性能について見てみましょう。

フォナック(PHONAK)
  • スイス製
  • オーデオB-R・ボレロB-PR(Audeo B-R)
  • 本体組み込み型の接触方式充電(チタン接点)
    リチウムイオン電池を使用 30分充電で6時間使用 3時間充電で24時間使用可能
    形状はRICタイプと標準の耳かけ型の2種類
    電池寿命は約3~4年
    電池の保護回路が付いている
    価格は片耳320,000円~580,000円
    電池の交換は片耳20,000円

今回新たにRICタイプ以外に標準タイプの充電式も登場しています。これは今現在フォナックのみになります。

シーメンス・シグニア(SIEMENS SIGNIA)
  • ドイツ製
  • セリオン(Cellion)
  • 本体組み込み型の非接触方式充電
    リチウムイオン電池を使用 30分充電で7時間使用 4時間充電で26時間使用可能
    形状はRICタイプ
    電池寿命は約2年
    価格は片耳403,200円~553,200円
    電池の交換は片耳40,000円
ベルトーン(Beltone)
  • アメリカ製
  • レジェンド 63DW-R(Legend)
  • 空気電池、充電池の併用が可能、接触方式充電(マグネットガイド)
    Zパワー(銀亜鉛二次充電池)を使用 5~6時間充電で24時間使用可能
    形状はRICタイプ
    電池寿命は約1年
    価格は片耳223,200円~533,200円

現在レジェンドシリーズ63DWのRICタイプをお使いの方は専用の電池ロッカーと充電池に交換するだけで充電式に変更できます!
レジェンド63DWから充電式にする場合は両耳セットで55,000円、片耳なら40,000円で変更可能
充電池交換は6000円 電池ロッカーは20,000円

ユニトロン(UNITRON)

Moxi Fit-R(モクシー)

空気電池、充電池の併用可能、接触方式充電(マグネットガイド)
Zパワー(銀亜鉛二次充電池)を使用 5~6時間充電で24時間使用可能
形状はRICタイプ
電池ロッカーの交換だけで充電式に変更する事ができるので、対応した機種をすでにお持ちの場合も使用可能
電池寿命が約1年
価格は片耳191,200円~523,200円

充電方式と充電池の違いについて

各補聴器メーカーによって充電池の種類や充電の仕組みが違います。

接触式

フォナックの補聴器は接触式です。充電器と本体の接点が接することで充電が可能、物理的に接触することで充電するので給電が確実に行える。接点が腐食しやすい素材の場合は取扱に注意が必要。はじめのうちは少しだけ抜き外しが固いです。

ベルトーンとユニトロンはマグネット式なので接触式ですが固くなくサッと充電が可能です。


非接触式

シーメンス・シグニアや充電池と本体内部に取り付けられた給電パッドが一定の距離に近づくと給電される、物理的に接触しないが、給電範囲であれば確実に充電できる。接点の腐食などの心配はないが、給電が不安定になりやすい。このような違いがあります。
接触式は充電が確実に行える分しっかり接していないと充電されませんし、端子の腐食などが心配されます。
フォナックはチタン製接点なので腐食の心配はなし、ベルトーンは交換可能な電池ロッカーなので充電しづらくなったら交換できます。非接触式は充電の不安定さはあるものの、接点の腐食などがなく、本体に組み込みやすいのも特徴です。
シグニアでは充電器本体に充電されているか確認しやすい充電インジケータを付けて充電の状態を見れます。

充電地の違い

リチウムイオン電池

大容量で電力が高く(3~4Vほど)、放電時の電圧も変動が少ないです。充放電の回数も1,000回程度、
使い切らずに充電すると容量が減ってしまう事もありません。急速充電が可能です。

銀亜鉛二次電池

容量は比較的に多いですが電池残炉量が少なくなると電圧が不安定になる。
充電回数は400回程度で放電時にデンドライトが発生するので充電回数が限られる。

フォナックはリチウムイオン電池の保護回路設計をしていて充電回数は1500回、変圧回路も組み込まれているので電圧の変動がほぼありません。
シーメンス・シグニアはリチウム電池使用を使用しています。変圧しているので電源は安定していますが、保護回路はなし、充電回数は非公開です。
ベルトーンとユニトロンは銀亜鉛二次電池を使用したZパワーというシステムを使っています。そして対応機種であれば今まで使っていた補聴器にも付けられるのが特徴です。
充電回数は400回まで専用の電池ロッカーを使用しますが、空気電池を併用する事ができます。電池の特性上充電量が少ないと少し安定しない可能性があります。

防水防塵性能

補聴器の防水、防塵性能について紹介します!画像はシーメンス・シバントスの補聴器です。

シーメンス・シグニア

IP68

フォナック

IP68(粉塵は入らず、30分水に入っていても壊れない)

ベルトーン

記載なし

IPについて詳しくはコチラ

フォナックもシ-メンス・シグニアも完全に密閉されたデザインになっているので防水性能は最高水準になります。
ベルトーンは充電池と空気電池が併用できるように電池ロッカーの開閉ができる作りの為密閉されていません。防水、防塵については2メーカーに比べて低くなります。

フォナックの充電式補聴器について詳しくはコチラ
シーメンス・シグニアの充電式補聴器について詳しくはコチラ
ベルトーンの充電式補聴器について詳しくはコチラ

まとめ

充電式補聴器の性能や価格帯についてメーカーごとに紹介しました。
補聴器メーカーにより特徴、価格に違いがあります。
充電に使われる充電池の種類や充電速度、空気電池を併用できるなどの違いもあります。
あとはメーカーごとに調整方法が異なり、通信機器の使い方などそれぞれにいい機能があります。
補聴器自体の音質などにもそれぞれ特徴があり自分の耳にあったメーカーの補聴器で選ばれるのが良いと思います。
充電式補聴器はこれからまだ色々と出てくる事が予想されます。
フォナックからはRICタイプ以外に標準の耳かけ型が出たりと新しい物が出てきています。
他メーカーからも充電式補聴器が発売される事もあるかもしれませんね!
大阪補聴器リスニングラボでは各充電式補聴器の試聴が可能です!空気電池使用の同シリーズの補聴器もそれぞれありますのでまずはお問い合わせ下さい。補聴器もどんどん進化していきますね!

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