こんにちは!大阪の補聴器専門店リスニングラボのスガイです。今日は片耳難聴でお悩みの方にとって大きな助けとなる「クロス補聴器」について、特に充電式モデルのバッテリー持続時間に焦点を当ててお話しします。
令和7年(2025年)現在、クロス補聴器も進化を続け、特に充電式モデルが普及してきています。でも「どのメーカーの充電式クロス補聴器が一番バッテリーが長持ちするの?」という質問をよくいただきます。今回はそんな疑問にお答えし、メーカー別に徹底比較していきますよ!

電池式のクロス補聴器を使ってるけど、バッテリーの持ちが少なくて困っちゃう😟 いつも電池切れが心配で…

クロス補聴器は電池がなくなるの早いよね💦 でも充電式ならけっこう持つみたいだよ!✨ 最新のものだと20時間以上使えるものもあるんだ😊

そうなんだ!💡 充電式のクロス補聴器もいくつかあるけど、どれがいいのかな?失敗したくないから、しっかり選びたいの😅

たしかに種類が多いね!メーカーによって特徴も違うし。補聴器専門店に相談してみるのがよさそうだね👍✨ プロのアドバイスがあると安心だよ!

クロス補聴器とは?片耳難聴の方への革新的なソリューション

まず基本的なことからお話しします。クロス補聴器は、片耳難聴の方のために開発された特殊な補聴器システムです。CROSという名前の通り、難聴側の音を聞こえる側の耳に送る仕組みになっています。
具体的には、難聴側の耳に装着したクロス補聴器(送信機)がマイクで音を拾い、それをワイヤレスで健康な耳側の補聴器(受信機)に送信します。これにより、聞こえない側からの音も聞こえるようになるんです。
たとえば、右耳が聞こえなくて左耳が聞こえる場合、右耳にクロス補聴器を、左耳に補聴器をつけます。すると、右側からの音も左耳できくことができるようになり、周囲の音が聞こえる範囲が広がります。
クロス補聴器のフィッティング方法は2種類あります。
CROS(クロス)フィッティング:片耳が難聴で、もう片方の耳が正常な聴力の場合に適用されます。
BiCROS(バイクロス)フィッティング:片耳が高度~重度難聴で、もう片方の耳にも難聴がある場合に適用されます。
充電式クロス補聴器のメリット
従来のクロス補聴器は電池式でしたが、最近では充電式モデルがふえてきました。なぜ充電式が人気なのでしょうか?
電池交換が不要
クロス補聴器は通常の補聴器よりも電池の消耗が早くなります。これはつねに音をひろい、補聴器側に送信し続けるためです。電池式の場合、電池の交換頻度が高くなってしまいます。充電式なら、毎日の就寝前に充電器にセットするだけで次の日はフル充電状態で使えるので便利です。あまり使用していない日でも、かならず使用後は充電しましょう。
長期的なコスト削減
電池式クロス補聴器で使用される電池寿命は約60~100時間程度ですが、専用アプリなど通信の機能を使うとさらに短くなります。頻繁に電池を交換するとなると、その費用も馬鹿になりません。充電式なら電池代がかからないので、長期的にみるとお得です。

充電持続時間が重要な理由
クロス補聴器を選ぶ際、充電の持続時間は非常に重要なポイントです。
- 日中の活動を通して安心して使用したい:バッテリーが切れると、難聴側からの音が聞こえなくなり、会話や環境音の把握が難しくなります。
- 外出先での充電が困難:外出中にバッテリーが切れても、すぐに充電できる環境があるとは限りません。
- 充電忘れへの対策:充電忘れても短時間の充電で使えるモデルがあると便利です。
当店でご相談いただくお客様からも、「バッテリーがどれくらい持つのか?」というのは非常に関心の高い点です。
メーカー別 充電式クロス補聴器の比較
それでは、現在市場に出ている主要な充電式クロス補聴器を、バッテリー持続時間を中心に比較していきましょう。
シグニア(Signia)の充電式クロス補聴器

シグニアの「CROS Pure Charge&Go IX」は、充電式クロス補聴器の中でバッテリー持続時間も長く、外出時に便利なポータブル充電器が魅力的なモデルとして知られています。
特徴:
- バッテリー持続時間:約28時間
- タイプ:耳かけ型
- 対応機種:IXシリーズの補聴器
- 「ロックオン」機能搭載:会話相手の声を自動でロックオン
- 価格:11万円(対応補聴器は別途必要)
シグニアのクロス補聴器は、他のメーカーの充電式クロス補聴器に対し、約28時間という持続時間を誇ります。これは1日使っても余裕があるため、充電切れが心配な方にも安心です。
フォナック(Phonak)の充電式クロス補聴器

フォナックは2025年3月に最新モデル「クロス I-R」を発売しました。オーデオインフィニオシリーズに対応するクロス補聴器です。
特徴:
- バッテリー持続時間:約16時間
- タイプ:耳かけ型
- 防水・防塵性能:IP68
- 独自のセンサー機能:会話により集中しやすい
- 価格:約11万円(対応補聴器は別途必要)
1日の使用時間が約16時間を超える場合は少し使い勝手が気になりますが、日常生活での使用には十分です。1日長時間使用する場合には、空き時間に充電をするなど工夫をする必要があります。
スターキー(Starkey)の充電式クロス補聴器

スターキーの「RIC RT クロス」は、高性能なAI技術を搭載したエッジAI対応最新のクロス補聴器です。
特徴:
- バッテリー持続時間:約29時間
- タイプ:耳かけ型
- 電池式も選べる
- 強力なバッテリー
- 価格:11万円(対応補聴器は別途必要)
スターキーのクロス補聴器は、ほかメーカーとくらべてバッテリーが強力と評価されています。正確な持続時間は明記されていませんが、長時間の使用にたえられる設計となっているようです。
リサウンド(Resound)の充電式クロス補聴器

リサウンドの「ビビア クロス」は、高音質にこだわったクロス補聴器です。
特徴:
- 高品質な音質を実現
- 小型で目立ちにくいデザイン
- 雑音下でも会話がはっきり聞き取れる
- アプリ連携対応
- 価格:11万円(対応補聴器は別途必要)
リサウンドのクロス補聴器は、音質の良さに定評があります。とくに雑音の多い環境でも、クリアな会話音声を届けてくれる点が魅力です。
オーティコン(Oticon)の充電式クロス補聴器

オーティコンの「クロス PX」は、使いやすさを重視した充電式クロス補聴器です。
特徴:
- 扱いやすい充電式
- 対応する補聴器シリーズが多い
- 防水・防塵性能あり
- 長時間使用可能
- 価格:11万円(対応補聴器は別途必要)
オーティコンのクロス補聴器は、サイズはやや大きめですが、しっかりしたバッテリーで長時間使用できるのが特徴です。また、多くの補聴器シリーズに対応しているので、ご自身の予算や聞こえの状態に合わせて選びやすいという利点があります。
充電式クロス補聴器のバッテリー持続時間比較表
各メーカーの充電式クロス補聴器のバッテリー持続時間を比較してみましょう。
メーカー | モデル | バッテリー持続時間 | 充電時間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
シグニア | CROS Pure Charge&Go IX | 約28時間 | 4時間 | ポータブル充電対応 |
フォナック | クロス I-R | 約16時間 | 3時間 | 高音質 |
スターキー | RIC RT クロス | 約29時間 | 3.5時間 | 業界最長 |
リサウンド | ビビアCROS | 約16時間 | 3時間 | 高音質 |
オーティコン | クロス PX | 約20時間 | 2時間 | 多くの補聴器に対応 |
この表を見ると、スターキーのクロス補聴器が約29時間という圧倒的な持続時間で、現時点では最長ということがわかります。次いでシグニアのクロス補聴器が約28時間となっています。
電池式クロス補聴器との比較
充電式クロス補聴器と電池式クロス補聴器を比較してみましょう。電池式クロス補聴器のバッテリー持続時間は以下の通りです。
メーカー | モデル | 使用電池 | 電池寿命 |
---|---|---|---|
シグニア | CROS Pure 312 AX | 312電池 | 約80時間 |
ワイデックス | CROS FSモデル | 312電池 | 約150時間 |
ワイデックス | CROS FAモデル | 312電池 | 約120時間 |
スターキー | Ric 312 CROS | 312電池 | 約110時間 |
電池式の場合、一般的には約80時間程度~の電池寿命があります。これは充電式よりも長いように見えますが、電池交換の手間や電池代のコストを考えると、充電式のメリットも大きいです。とくに電池式クロス補聴器は通常の補聴器よりも電池の消耗が早いため、電池交換の頻度が高くなることを考慮する必要があります。
充電式クロス補聴器を選ぶ際のポイント
充電式クロス補聴器を選ぶ際に、バッテリー持続時間以外にも考慮すべきポイントがあります。
自分のライフスタイルに合わせた選択
1日のうちどれくらいの時間、補聴器を使用するかを考えましょう。長時間使う方は、より持続時間の長いモデルが適しています。
音質と機能性
クロス補聴器の本来の目的である「聞こえ」の質も重要です。特定の環境(騒がしい場所など)でよく過ごす方は、ノイズキャンセリング機能などが充実したモデルを選びましょう。
デザインと装用感
毎日使うものなので、デザインや装用感も大切です。豊富なカラーバリエーションがあるメーカーもあり、好みにあわせて選べます。また、近年は補聴器の小型化がすすんでいるので、見た目を気にする方にもおすすめです。
価格とコストパフォーマンス
クロス補聴器(送信機)の価格は110,000円~169,400円です。ただし、クロス補聴器単体では使用できず、聞こえる側の耳に装着する補聴器(受信機)も必要になります。対応する補聴器の価格は片耳20万円前後〜60万円以上の価格帯までで、価格は各補聴器のグレードによってことなります。
初期投資は大きいですが、長期的に見ると充電式は電池代が不要なため、コスト削減になります。特に電池の消耗が早いクロス補聴器では、この差は大きくなります。
試聴の重要性
実際に装着してためしてみることが非常に重要です。当店では初回2週間は無料で試聴レンタルできます。自分のきこえやライフスタイルにあったものを選ぶために、ぜひ試聴をおすすめします。
充電式クロス補聴器のメンテナンスと日常のケア
クロス補聴器を長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスがかかせません。
日々のケア方法
就寝時にかならず電源を切り、専用の充電ケースにしまいましょう。また、汗や湿気から守るために、定期的に専用のクリーニングツールで掃除することも大切です。
充電式の場合、充電器自体が乾燥機能をそなえているものもあり、充電しながら乾燥もできるので便利です。
充電に関する注意点
充電式クロス補聴器は、毎日の充電を習慣にすることが大切です。とくに長時間使用する予定がある日の前夜は、かならず充電しておきましょう。また、外出時には予備の充電器やモバイルバッテリーがあると安心です。
定期点検の重要性
補聴器は定期点検をうけることで、つねに最適な状態をたもつことができます。専門スタッフによる点検を定期的にうけることで、より快適な装用感を維持できます。問題がなくてもクリーニングに行ったり、気になったときは店舗にいくのがおすすめです。
当店のおすすめクロス補聴器

当店(リスニングラボ)では、お客様のライフスタイルやきこえの状態にあわせて、最適なクロス補聴器を提案しています。とくに、以下のモデルをおすすめしています。
長時間使用したい方に:スターキー RIC RT クロス
クロス補聴器の中でも最長の約29時間の長時間バッテリーで、充電切れの心配が少なく、安心して1日使用ができます。外出時間が長い方にはとくにおすすめのクロス補聴器です。
音質にこだわる方に:フォナック クロス I-R
フォナックならではの高音質と、約16時間使用できるクロス補聴器です。はじめて補聴器を使う方でも、耳になじみがいい、快適性が高いクロス補聴器です。使用時間の表記は他メーカーと比べて少し短めですが、性能が大変すぐれています。
まとめ:充電式クロス補聴器で快適な聞こえをサポート
クロス補聴器は片耳難聴の方にとって、聞こえの世界を大きく広げる素晴らしいソリューションです。とくに充電式クロス補聴器は、電池交換の手間がなく、日々の使用が非常に便利になります。
バッテリー持続時間を重視すると、現時点ではスターキーのクロス補聴器が約29時間と最長で、シグニアのクロス補聴器が約28時間でそれに続きおすすめです。しかし、バッテリー持続時間だけでなく、音質、機能性、装用感、価格など、総合的に判断して選ぶことも大切になります。
当店では、お客様一人ひとりのニーズにあわせて最適なクロス補聴器をご提案しています。無料試聴もおこなっていますので、興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。私たちリスニングラボのスタッフが、あなたの聞こえの世界を広げるお手伝いをさせていただきます。
「きこえ」は生活の質に直結する大切なものです。充電式クロス補聴器で、より快適な日常生活を送りましょう!