【令和7年】クロス補聴器の5つのデメリット完全解説

クロス補聴器 デメリット メリット

こんにちは、大阪の補聴器専門店リスニングラボのスガイです。日々、多くのお客様の聞こえのお悩みに向き合う中で、片耳難聴でお困りの方からのご相談がふえています。そんな片耳難聴の方に注目されているのが「クロス補聴器」ですね。

最近では技術の進歩により、クロス補聴器の性能も飛躍的に向上していますが、導入を検討される際には、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。令和7年の最新情報をふまえて、クロス補聴器のデメリットを中心に、メリットも含めてくわしく解説していきます。

大阪の補聴器専門店リスニングラボ心斎橋店は、認定補聴器技能者の在籍する認定補聴器専門店です。補聴器の販売・修理・調整・試聴・レンタルをおこなっています。【クロス補聴器】のご相談は、お気軽に認定補聴器技能者スタッフまでお問い合わせください。

コマちゃん

だいきちくん、実は片耳難聴で悩んでて😰 クロス補聴器っていうのを知ったんだけど、うまく使えるかわからなくて不安なの…💦

だいきちくん

それは大変だったね😌 片耳の難聴にはクロス補聴器がいいみたいだけど、実はデメリットもあるんだよ。知っておいた方がいいと思うな✨

コマちゃん

そうなんだ!💡 やっぱりデメリットもあるのね… どこに相談したらいいのかな?失敗したくないから、ちゃんと知りたいの😟

だいきちくん

補聴器専門店がよさそうだね!😊 まずは、ネットで調べて情報収集してみようよ。きっと最適な解決策が見つかるよ✨

目次

クロス補聴器とは?基本的な仕組み

クロス補聴器 しくみ

クロス補聴器は、片耳難聴の方のために開発された特殊な補聴器システムです。一般的な補聴器とは仕組みがことなりますので、まずはその基本的な機能について説明しましょう。

クロス補聴器の基本原理

クロス補聴器は「聞こえの悪い耳でひろった音を、良い方の耳にとどけるシステム」です。通常の補聴器が音を増幅して同じ耳に届けるのに対して、クロス補聴器は難聴耳にクロス補聴器を着けて、反対側の耳に着けた補聴器にクロス補聴器で拾った音声を転送する、という点が大きな特徴となっています。

クロス補聴器のシステム種類

クロス補聴器には主に2つのシステムがあり、聴力の状態によってそれぞれのフィッティングに調整されます。

  1. CROSシステム:片耳の聴力が正常で、反対側の耳に高度な難聴がある方向けのシステムです。
  2. BiCROSシステム:両耳に難聴があるが、片方の耳の方が聴力が良い方向けのシステムです。

どちらも、聞こえない側から聞こえる側へ音を伝えるという基本原理は同じですが、対象となる方の聴力状態がことなります。

クロス補聴器が適している人

クロス補聴器が効果を発揮するのは、一側性難聴の方です。一側性難聴とは、片方の耳の聞こえが著しく低下または失われている一方で、もう片方の耳は正常か比較的良好な聞こえをたもっている状態をさします。

片耳難聴の方は、次のような悩みをかかえていることが多いです。

  • 聞こえない側から話しかけられると気づかない
  • 複数人での会話についていくのがむずかしい
  • さわがしい環境での聞きとりが困難

これらの問題を解決するのに、クロス補聴器が役立つ可能性があります。しかし、メリットとともにデメリットもしっかり理解して、ご自身に合った選択をすることが大切です。

クロス補聴器のメリット

クロス補聴器 メリット

デメリットをくわしく見る前に、クロス補聴器のおもなメリットについて簡単にご紹介します。

音の情報が増える

クロス補聴器の最大のメリットは、難聴耳側からの音を聞くことができるようになることです。街中や車の運転中など、周囲の音を正確に把握することで、危険を事前に察知しやすくなります。聞こえない耳側の音情報も入ってくるので聞く楽しみが増えます。

自然な会話体験

グループでの会話や会議など、複数の人が話す場面でも、全体の会話の流れを把握しやすくなります。家族の団らんや友人との食事会など、複数の話者がいる環境での会話参加がスムーズになりますね。

負担の軽減

聞こえにくい側からの音も聞こえるようになるため、座る位置や立ち位置を気にせず、生活できるようになります。レストランでの席選びや会議での着席位置など、日常の小さな心配事から解放されるのは大きなメリットです。

クロス補聴器の5つのデメリット

クロス補聴器 デメリット

さて、ここからが本題です。クロス補聴器には多くのメリットがありますが、同時に以下の5つのデメリットも存在します。購入を検討される際には、これらのデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。

デメリット1:両耳装用の必要性

クロス補聴器の最初のデメリットは、両耳に装置を装用する必要があることです。

見た目の懸念

両耳に補聴器をつけることで、外見上の違和感を感じる方もいらっしゃいます。はじめて補聴器を使う方は、この点を気にされることが多いです。

「補聴器をつけていることを周囲に知られたくない」「目立つのが恥ずかしい」といった心理的な抵抗感がある方にとっては、両耳に装用することで、より目立つと感じられるかもしれません。

ただし、最近の補聴器は小型で、目立ちにくくなっているので驚かれる方が多いです。

装用のわずらわしさ

両耳に装着する必要があるため、装用やとりはずしの手間がふえます。また、両方の機器の電池交換やメンテナンスも必要になります。毎日の生活の中で、こうした手間がわずらわしく感じる方もいらっしゃいます。

手先が不器用な方や高齢の方は、両耳の機器を管理することにむずかしさを感じることもあるでしょう。当店では、そういったお客様には操作がシンプルなモデルをご提案したり、ご家族にも使い方をレクチャーしたりして、サポートしています。

デメリット2:難聴側の聴力改善ができない

CROS送信器には、音声を集めて反対側の受信器(補聴器)に送信する機能しかないため、CROS送信器をつけた難聴側の聴力や聞こえを改善することはできません。

この点は誤解されやすいところで、「クロス補聴器をつければ悪い方の耳も聞こえるようになる。」と思われる方もいらっしゃいますが、実際にはそうではなく、難聴自体を治療するものではないことを理解しておくことが重要です。

お客様の中には、この点を理解していないために「思っていたのと違う。」と感じる方もいらっしゃいますので、当店ではご購入前にしっかりと説明するようにしています。

デメリット3:音の方向感覚の問題

クロス補聴器を使用すると、難聴側の音を反対の良聴耳で聞く、つまり左右両側からの音を一方の耳で聞くことになります。そのため、聞こえてきた音がどこで発生しているのかを明確に把握することは難しくなります。

音源定位がわからない

音の方向感覚(音源定位)が通常とはことなるため、なれるまでに時間がかかることがあります。たとえば、左(難聴側)から呼びかけられても、音は右から聞こえてくるため、反射的に右を向いてしまうようなことがあるかもしれません。

空間認識の変化

両耳によってえられる空間認識が変わるため、音の距離感や立体感についてもことなる感覚になります。音楽鑑賞や映画鑑賞などの際に、本来の空間的な音の広がりを感じにくくなることもあります。

当店に来られるお客様の中には、「最初は音がどこから来ているのかわからなくて混乱した。」という声もありますが、多くの方は数週間から数ヶ月の使用で徐々に適応されていきます。

デメリット4:装用感と慣れの問題

身体的な不快感

CROS送信器と補聴器を両耳につけることになるので、物理的な不快感や違和感を覚えることがあります。眼鏡をされている方は、補聴器と眼鏡の装着が不快に感じることも少なくありません。

耳の形状には個人差がありますので、かならずしも全ての方に同じタイプのクロス補聴器があうわけではありません。当店では、お客様の耳の形状にあわせたフィッティングを行い、できるだけ快適に使っていただけるよう工夫しています。

慣れるまでの適応期間

クロス補聴器は、使い始めてすぐに効果を実感できる方もいれば、使用感に慣れるまでに時間がかかる方もいらっしゃいます。片耳で聞く状態から両耳で聞く状態への移行には、ある程度の期間が必要です。多くの方は数週間の使用で適応されています。

閉塞感の問題

補聴器を両耳に着けると、人によっては慣れるまで閉塞感をおぼえることがあります。この場合、補聴器や耳せんに空気の通り道となる穴(ベント)をあけることで、閉塞感等を軽減できることもあります。このようなオープンフィッティングにすると閉塞感は大幅に解消されるでしょう。

デメリット5:コスト面の課題

初期費用の高さ

両耳分の機器が必要なため、初期投資が大きくなる傾向があります。具体的には、CROS送信器と受信器(補聴器)をセットで使用することが前提となるため、購入費用が片耳に補聴器を装用される方よりも高くなることが一般的です。

高性能なモデルともなると、両耳で数十万円になることもあり、経済的な負担が大きいと感じる方も多いです。公的補助が適用されない場合は、全額自己負担となるため、費用面での心配をされる方も少なくありません。

維持費用の増加

両耳に機器を装着するということは、電池代やメンテナンス費用も倍になる可能性があります。また、故障のリスクも両耳分あるため、修理費用がかかるケースも考えられます。

当店では、この点についても事前にしっかりとご説明し、お客様のご予算にあわせた機種の選定やメンテナンスプランのご提案をさせていただいています。

クロス補聴器のデメリットを克服するための対策

クロス補聴器のデメリットを知った上で、どのようにして克服していけばよいのでしょうか?実際に当店でクロス補聴器をご利用のお客様からえた経験をもとに、対策をいくつかご紹介します。

適切な機種選択

まずは、ご自身のライフスタイルや聴力状態にあった機種を選ぶことが重要です。小型で目立ちにくいモデルや、操作がシンプルなモデルなど、さまざまなタイプがありますので、実際に試聴して選ぶことをおすすめします。

適応トレーニング

方向感覚の混乱や装用感に関しては、適応するためのトレーニングが効果的です。たとえば、静かな環境で音の方向を当てる練習をしたり、徐々に装用時間をのばしていったりすることで、スムーズになれることができます。

定期的な調整とカウンセリング

クロス補聴器を長く快適に使うためには、定期的な調整とカウンセリングが欠かせません。当店では、お客様の使用感や生活状況の変化にあわせて、こまかな調整をおこなっています。

コスト面の工夫

コスト面については、公的補助制度の利用や、長期的な視点でのコスト計算が大切です。また、一部のメーカーでは試用期間を設けているところもありますので、まずは試してみるという選択肢もあります。

クロス補聴器の選び方のポイント

クロス補聴器を選ぶ際のポイントについても、いくつかアドバイスさせてください。

専門家による適切な聴力評価

まずは、耳鼻咽喉科で精密な聴力検査をうけることをおすすめします。補聴器専門店でも聴力測定をすることは可能です。片耳難聴の原因や程度によっては、クロス補聴器以外の選択肢が適している場合もあります。

実際の試聴体験

カタログやインターネットの情報だけでなく、実際に試聴することが大切です。当店では、さまざまなメーカーのクロス補聴器を試聴いただけますので、ぜひ体験してみてください。

使用環境に合わせた選択

ご自身が最も聞きとりにくいと感じる環境(会議室、レストラン、屋外など)での性能を重視して選ぶことも大事です。たとえば、騒がしい環境での会話が多い方は、ノイズリダクション機能が充実したモデルがおすすめです。

アフターサポートの充実度

購入後のサポート体制も重要なポイントです。定期的な調整や電池交換、故障時の対応など、長期的なサポートが受けられるかどうかを確認しましょう。

まとめ:あなたに最適な選択のために

クロス補聴器は、片耳難聴の方にとって大きなメリットをもたらす可能性がある一方で、今回ご紹介したような5つのデメリットも存在します。

  1. 両耳装用の必要性による見た目や装用のわずらわしさ
  2. 難聴側の聴力そのものは改善しない
  3. 音の方向感覚はカバーできない
  4. 装用感や慣れの問題
  5. 初期・維持コストの高さ

これらのデメリットを理解した上で、ご自身の生活スタイルや価値観に照らしあわせて、メリットとデメリットのバランスを考えることが大切です。

当店では、お客様一人ひとりの状況にあわせたアドバイスを心がけていますので、クロス補聴器に関するご質問や不安な点があれば、いつでもご相談ください。

片耳難聴でお悩みの方にとって、クロス補聴器は選択肢の一つではありますが、それが唯一の選択肢ではありません。しっかりと情報をえた上で、最適な選択をしていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。大阪の認定補聴器専門店リスニングラボ心斎橋スガイでした。補聴器選びのお手伝いがいつでもできるよう、スタッフ一同お待ちしています。お気軽にお問い合わせください!

よくある質問(FAQ)


Q: クロス補聴器の装用感に慣れるまでどのくらい時間がかかりますか?

A: 個人差はありますが、多くのお客様は1ヶ月かかるか、かからない程度でなれられています。2週間のレンタル期間があるので、若い方であれば特にその間になれることが多いです。

Q: クロス補聴器で家族との会話は実際に改善しますか?

A: はい、多くの方が家族との会話がスムーズになったと実感されています。「テレビの音量をさげられるようになった。」「どの位置にいる家族の声も聞きとりやすくなった。」といった声がよせられています。難聴側からの音もとりこめるようになるため、部屋のどこにいても会話がしやすくなります。

Q: クロス補聴器は仕事上のコミュニケーションにも役立ちますか?

A: 多くの会社員のお客様から「会議での聞きとりが格段に向上した。」というご報告をいただいています。「聞こえない側に座った人の発言が聞きとれずにこまっていた。」という方が、「どの位置からの発言も聞こえるようになり、仕事の効率が上がった。」とよろこばれているケースが多いです。

Q: 音の方向感覚の問題は実際どの程度気になりますか?

A: この点については個人差があります。「音の方向がわかりにくい点は今でも少し混乱することがある。」というお客様もいれば、「なれてくると気にならなくなった。」という方もいらっしゃいます。ただ、多くの方は「方向感覚よりも、全方向からの音が聞こえるメリットの方が大きい。」と感じておられます。

Q: 両耳に装用するのは実際に面倒ではないですか?

A: 最初は面倒に感じる方もいらっしゃいますが、使用を続けるうちに「それほど大変ではない。」と感じる方が多いです。「得られるメリットを考えると、両耳装用の手間は気にならない。」というお声をよくいただきます。当店では装用のコツもしっかりとお伝えしています。

Q: クロス補聴器は安全面でも効果がありますか?

A: はい、多くのお客様が街中での安全性向上を実感されています。「車や自転車が近づいてくる音がしっかり聞こえるようになった。」「後ろから呼びかけられても気づけるようになった。」など、安全面での効果を評価する声は非常に多いです。片耳難聴の方は音の死角ができやすいので、この点が改善されるのは大きなメリットです。

Q: クロス補聴器のコストパフォーマンスはどうですか?

A: 初期費用は確かに高額ですが、多くのお客様が「生活の質が上がったと思います。」「投資する価値がある。」と評価されています。

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