こんにちは!大阪の補聴器専門店リスニングラボのスガイです。今回は、多くのお客様からご質問いただく「オーティコンの耳あな型補聴器」について詳しくお話しします。
オーティコンといえば、デンマークに本社を置く110年以上の歴史をもつ世界的な補聴器メーカー。とくに耳あな型補聴器は、その高い技術力と快適な装用感で多くの方に選ばれています。でも「どのモデルを選べばいいの?」「自分に合うタイプは?」と悩まれる方も多いはず。
そこで今回は、令和7年最新のオーティコン耳あな型補聴器の選び方や特徴、おすすめモデルについて、わかりやすくご紹介します。補聴器選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね!

オーティコン耳あな型補聴器の特徴

まずは、オーティコンの耳あな型補聴器の特徴についてみていきましょう。
脳から聞こえを考える「ブレインヒアリング」技術
オーティコン製品の最大の特徴は、脳から聞こえを考える「BrainHearing(ブレインヒアリング)」というアプローチです。「耳に音をどう届けるか」だけではなく、「脳が理解しやすい音を届けるにはどうするか」に着目した技術なんです。
これにより、より自然で聞き取りやすい音を実現しています。とくに会話の聞きとりに困っている方には、この技術が大きな助けになりますよ。
高度なAI技術の搭載
令和7年現在、オーティコンの最新耳あな型補聴器には、高度な人工知能「DNN」(ディープニューラルネットワーク)が搭載されています。これは1,200万もの実際の音の情景をもとに学習を完了した技術で、ほぼすべての種類の音とその詳細をより正確に認識することができるんです。
この技術により、さわがしい環境でも会話の聞き取りやすさが向上し、聞くための努力が30%も軽減されることが実証されています。
快適な装用感
耳あな型補聴器は、一人ひとりの耳の形に合わせてオーダーメイドで作られます。そのため、違和感なく快適に装用できるんです。長時間つけていても耳が痛くなりにくいのが嬉しいポイントですね。
また、メガネやマスク、帽子などを着用する際にも邪魔になりません。日常生活での使いやすさを重視する方には、この点も大きなメリットになります。
オーティコン耳あな型補聴器の種類

オーティコンの耳あな型補聴器には、さまざまなタイプがあります。ここでは、それぞれの特徴をくわしくみていきましょう。
IIC
IICは、最小サイズの耳あな型補聴器です。耳の奥深くに装用するので、外からはほとんど見えません。
特徴:
- 外からほぼ見えない
- 軽度から高度難聴の方に対応
- Bluetooth搭載なし
CIC
CICは、耳穴にぴったりのサイズです。真横から見ると耳に入っているのが確認できる程度のサイズになります。小型サイズで目立ちにくいです。
特徴:
- 耳穴におさまるサイズ
- 外からはほとんど見えない
- Bluetooth搭載なし
カナル
カナルは、耳あな型補聴器のスタンダードな標準サイズです。補聴器を着けていることは確認できますが、比較的小さめのサイズで作ることができます。
特徴:
- 耳あな型の標準サイズ
- ボリュームとプログラムボタン、どちらかを付けれる
- Bluetooth搭載
ハーフ・フル
ハーフシェルとフルシェルは、耳のくぼみを部分的または全体的に覆うタイプです。見た目は大きくなります。
特徴:
- 操作がしやすい
- フルサイズはプログラムボタンとボリューム同時付け可能
- Bluetooth搭載
オーティコン耳あな型補聴器の選び方
さて、ここからが本題です。オーティコン耳あな型補聴器の選び方について、くわしくお話ししていきますね。
自分の聴力レベルを把握する
まず大切なのは、ご自身の聴力レベルにあった補聴器を選ぶことです。オーティコンの補聴器は、軽度から重度まで幅広い難聴に対応していますが、耳あな型はとくに軽度から中等度の難聴の方に適しています。
聴力測定の結果を参考に、適切なモデルを選びましょう。わからない場合は、補聴器専門店のスタッフに相談するのがおすすめです。
耳の形状をチェック
耳あな型補聴器は、耳の形状によっては装用がむずかしい場合があります。とくに以下のような方は注意が必要です。
- 耳の形状が特殊な方(手術耳、スポーツでの変形など)
- 耳垢が多い、湿っぽい方
- 耳垂れがある方
これらに該当する方は、耳あな型が向かない可能性があります。事前に専門家に相談することをおすすめします。
生活スタイルに合わせて選ぶ
ご自身の生活スタイルに合わせて選ぶことも大切です。
耳あな型がおすすめの方:
- なるべく目立たない補聴器を希望する方
- スポーツや運動をよくする方
- 眼鏡やマスクをよく使う方
とくにアクティブな生活を送っている方には、耳あな型がおすすめです。激しい動きをしても外れにくく、汗による故障のリスクも低いからです。
機能面で選ぶ
オーティコンの耳あな型補聴器には、さまざまな機能が搭載されています。ご自身のニーズに合わせて選びましょう。
主な機能:
- Bluetooth接続機能(スマートフォンとの連携)
- ノイズキャンセリング機能
- 方向性マイク
- プログラム切替機能
特にスマートフォンとの連携を重視する方は、ITC(カナル)以上のサイズを選ぶと良いでしょう。Bluetooth機能を搭載できるのは、カナル、ハーフサイズ、フルサイズのみです。
価格帯で選ぶ
オーティコンの補聴器は、価格帯によって性能や機能がことなります。予算にあわせて選ぶことも大切です。
一般的に、オーティコンの耳あな型補聴器は、モデルや機能によって価格がかわります。くわしい価格については、お近くのオーティコン取扱店に直接お問い合わせください。
令和7年 オーティコン耳あな型補聴器おすすめモデル

ここからは、令和7年現在のオーティコン耳あな型補聴器のおすすめモデルをご紹介します。
オーティコン オウン
オーティコン オウンは、1,200万におよぶ実際の音の情景を学習させた高度なAI「DNN」を搭載したオーダーメイド耳あな型補聴器です。※1、2、3クラスのみ
特徴:
- DNNにより自然なきこえに近づける
- 360度の音を届ける
- 5つのスタイル(IIC、CIC、ITC、ハーフ、フル)から選択可能
- ハウリングを効果的に抑制
オーティコン オウンは、騒がしい環境での聞き取りに困っている方におすすめできます。上位クラスはAI機能と高度なノイズキャンセリング機能により、会話の聞き取りやすさがより向上します。
耳あな型補聴器のメリット・デメリット
オーティコンの耳あな型補聴器を選ぶ前に、耳あな型補聴器全般のメリットとデメリットを理解しておくことも大切です。
メリット
- 目立ちにくい:CICやIICは外から見えにくい
- 自然な聞こえ:耳の自然な形状を活かして集音するため、音質が良い
- 装用感が良い:一人ひとりの耳に合わせて作るオーダーメイドなので、フィット感が良い
- メガネやマスクと併用しやすい:耳の外側に出っ張りがないので、メガネやマスクの邪魔にならない
- 汗の影響を受けにくい:耳の中に入るため、汗による故障のリスクが低い
デメリット
- 音のこもり感:耳穴をふさぐため、聴力によってはじめは違和感があることがある
- 機能の制限:IICとCICは、ボタン操作やBluetooth機能が付けられない
- 電池寿命:小さいサイズのものは、電池も小さくなるため使用時間が短くなる
- 耳型採取が必要:オーダーメイドのため、耳型採取が必要
耳あな型補聴器の使い方とお手入れ
オーティコンの耳あな型補聴器を長く快適に使うためには、ただしい使い方と手入れが大切です。
基本的な使い方
- 電源の入れ方:電池ドアを閉じると電源が入ります
- 装着方法:耳あなにあわせて押し込みます
- 音量調整:ボタンがある場合はボタンで調整、またはスマートフォンアプリで調整します
日常の手入れ
- 毎日のクリーニング:やわらかい布で表面をふく
- 乾燥ケース:就寝時になるべく乾燥ケースに入れて湿気を取りのぞく
- 電池交換:電池が切れたら交換する
定期メンテナンス
補聴器は精密機器ですので、定期的に補聴器専門店でのメンテナンスをおすすめします。プロによるクリーニングと調整で、つねに最適な状態をたもつことができます。
耳あな型補聴器の調整とアフターケア
私たち補聴器専門店のスタッフが、お客様一人ひとりの聴力や生活環境に合わせて補聴器を最適な状態に設定します。
初めて補聴器を使う方は、音の聞こえ方になれるまで時間がかかることがあります。そのため、購入後も定期的なアフターケアが重要です。
耳あな型補聴器の最新技術トレンド
令和7年現在、耳あな型補聴器の技術は急速に進化しています。ここでは、最新のトレンドをご紹介します。
AI技術の進化
最新の耳あな型補聴器には、高度なAI技術が搭載されています。
最新の高性能補聴器には音情報をいくつもインプットしたコンピューターが搭載されていて、補聴器がその場の音状況を判断し、適切な音に処理をおこないます。それにより、自然で快適な聞こえを実現しています。
高度なノイズキャンセリング機能
最新の耳あな型補聴器には、高度なノイズキャンセリング機能が搭載されています。
ノイズが多い環境下では会話がむずかしくなります。高度なノイズキャンセルでは雑音を抑制するほか、会話を強調して聞かせてくれる機能があります。このような機能でにぎやかな喫茶店などでも、相手の声をよりはっきりと聞こえやすくしてくれます。
よくある質問と回答
オーティコンの耳あな型補聴器について、お客様からよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
Q: 耳あな型補聴器は耳が痛くなりませんか?
A: オーティコンの耳あな型補聴器は、一人ひとりの耳の形に合わせてオーダーメイドで作られますので、ただしく装着すれば痛みを感じることはほとんどありません。もし違和感がある場合は、微調整が必要なので、すぐにご相談ください。
Q: 電池の持ちはどれくらいですか?
A: サイズや使用状況によって異なりますが、一般的にIICやCICタイプでは45時間~65時間程度、カナルタイプやハーフ、フルでは75時間~90時間程度です。
Q: 耳あな型補聴器は水に弱いですか?
A: 耳あな型補聴器は、耳の中に装用するため、汗や雨などの影響は受けにくい構造になっています。ただし、完全防水ではありませんので、かならず入浴時にははずしてください。
Q: 耳あな型補聴器の寿命はどれくらいですか?
A: 適切なお手入れと定期的なメンテナンスをおこなえば、5〜7年お使いいただけます。ただし、技術の進歩が早いため、より良い聞こえを求める方は5年程度での買い替えを検討される方も多いです。
まとめ:オーティコン耳あな型補聴器選びのポイント
最後に、オーティコン耳あな型補聴器選びのポイントをまとめておきます。
- 聴力レベルに合ったモデルを選ぶ:軽度から中等度の難聴には耳あな型が適しています
- 生活スタイルに合わせて選ぶ:活動的な方や目立たない補聴器を希望する方には耳あな型がおすすめです
- 必要な機能を考える:スマートフォン連携などの機能が必要な場合は、それに対応したモデルを選びましょう
- 予算を考慮する:長期的な使用を考えると、無理のない範囲で高性能なモデルを選ぶことも検討しましょう
- 専門家に相談する:最終的には、補聴器専門店のスタッフに相談して、最適なモデルを選びましょう
終わりに
「補聴器って難しそう…」「どれを選べばいいかわからない…」と思われる方も多いと思いますが、そんな時こそ補聴器専門店の出番です。
当店では、お客様一人ひとりに合った補聴器選びをサポートしています。「聞こえ」の改善で、コミュニケーションの楽しさを取り戻し、生活の質を向上させましょう。