補聴器を片耳装用と両耳装用にすると効果が全く違うんです!
補聴器って片耳にする方もいれば両耳にされる方もいます。
これはその人の聞こえによっても変わってきますが難聴って実は両耳共におこる人の方が多いんです。
ですので通常両耳共に難聴がある方は両耳に補聴器をするのが望ましいです。
両耳に補聴器をするのと片耳だけに補聴器をするのではどのような違いがあるんでしょうか?
今回は補聴器を両耳にするのと片耳でするのとで何が変わるのかを紹介したいと思います。
目次
難聴は片耳だけより両耳共に悪くなる人の方が多いんです!
まず難聴について、難聴って色んな理由からおこります。
生まれつき聞こえない先天性の方、工場などで騒音を聞きすぎて難聴になる方(騒音性難聴)
突然聞こえなくなる突発性難聴、年齢と共に聞こえが悪くなる老人性難聴など。
年齢に関係なく難聴はおこります。ですのでまだ若いからといって難聴にならない訳ではありません!
そして片耳だけが難聴になるより両耳共に難聴になるケースが多いんです。
成人の難聴者の約74%の方が両耳共に難聴と言われています。
意外に自分では片耳だけが難聴だと思われている方が実は多いんです。
難聴には軽度から重度まであります。重度になるにつれ音声の聞きとりが非常に困難になります。
難聴になる原因
難聴になる原因に関しては様々です
主に多い原因を見ていきましょう。
- 生まれつき聴力がない
- 滲出性中耳炎や外耳道炎になった
- 鼓膜が損傷、破れている
- 外傷によるもの
- 騒音下での生活(工場やパチンコ店での仕事など)
- 加齢によるもの
このような原因で難聴になる事が多いです。耳の障害がある場所により難聴の種類も変わってきます。
難聴の種類について
難聴には大きく分けて3種類あります。
種類により聞こえにくい音の種類が異なります。
感音性難聴
音を感じる内耳と内部の神経の障害により起こる難聴。聞こえがどんどん悪くなってしまう可能性があります。
内耳の蝸牛(かぎゅう)という部分にある有毛細胞(ゆうもうさいぼう)が音を感じ取る所です。感音性難聴になると有毛細胞の数が減ってしまい音を感じ取りにくくなってしまいます。感音性難聴では補聴器を使用しても正常な人と同じ聞こえに戻す事ができません。
伝音性難聴
外耳と中耳が正常に機能しなくなり音が伝わりにくくなる難聴。原因は中耳炎など主に中耳の疾患によるものです。伝音性難聴の場合、音を大きくすることで聞こえが回復します。そのため補聴器を使用することで音を聞くことができるようになります。
混合性難聴
伝音性難聴と感音性難聴、両方の機能障害が混ざった難聴です。加齢による難聴では混合性難聴のケースが多く、人それぞれ伝音性難聴と感音性難聴のどちらの症状が強いのかは異なります。
難聴の種類やきこえに関してはコチラもご覧下さい。
難聴になると感じる悩み
難聴になるという事は耳の聞こえが悪い、もしくは聞こえないという事です。
普段生活している中で何も聞こえなくなる事を想像してみて下さい。
会話は勿論様々な場面で悩みがでてきます。
- 対面での会話でも聞き間違えることがある
- 騒がしい場所で会話が聞きとりにくい
- 大人数で会話する時に聞きとりにくい
- 音声、音のする方向がわからない
- 電話、TV、音楽の聞きとりが難しい
- 外での自転車、車の音など気づけない時がある
- 聞こえない不安があり趣味を楽しめない
このように難聴になると聞こえに不自由になります。そのきこえを改善するのが医療機器の補聴器です。
補聴器は聴力により合わせ方も変わります。両耳共に難聴であれば耳本来のきこえに近づけるため両耳に補聴器をするのが自然です。
片耳だけに補聴器をするのはよくないのか?
両耳共に難聴がある方で片耳だけ補聴器を希望される方は多いです。
これには色々と理由があります。
片耳だけを希望される方の理由をよくある中から紹介します。
- 両耳にしても聞こえ方は変わらないと思っている
- 両耳にするのがわずらわしく感じる
- まだ片耳だけで間に合っていると思っている
- 予算の問題がある
- 見た目が気になる
片耳だけに補聴器をするのは全く効果が無いわけではありません。
片耳装用でも勿論補聴器の効果はあります。しかし両耳共に聴力低下が見られる場合はやはり両耳装用が望ましいです。
両耳に補聴器は予算が難しいという方やまずは片耳だけで使いたいという方もいらっしゃると思います。
では片耳だけに補聴器をする場合はどのように選んだらいいのか?
両耳の聴力の差がほとんど無い方
両耳に聴力の差が無い場合は基本どちらの耳でも大丈夫です。
利き手やよく電話する方の耳で選んでいただきます。
しかし、聴力の差が無くても言葉の聞き取りの結果がいい方に装用するとより効果があります。
両耳の聴力の差が極端にある方
この場合の選び方は二つあります。
一つは聞こえの悪い方に装用する方法。これは聞こえの悪い方に補聴器をする為いい方の耳とのバランスをとるという方法。
バランスはある程度保てるが言葉の聞き取り、理解度においてはあまり改善されにくいです。
もう一つの方法は聞こえのいい方の耳に補聴器をするというやり方です。
これは聞こえのいい方に補聴器をする事でより聞こえを補うという効果があります。
両耳に補聴器を装用した時に得られる効果
補聴器の両耳装用ではどのような効果があるのか?
まだ片耳だけで間に合っていると思われている方やあまり変わらないと思っている方に知っていただきたいです。
片耳の補聴器装用と両耳では語音明瞭度(言葉の聞き取り)が異なる事がわかっています。
人は音を両耳で聞いています。両耳から音を聞くことで聞きとる力が最大限発揮する事ができます。
左右の耳から音が入るのでバランスがよく音を聞くことができます。片耳だけの補聴器装用に比べて、
音量をあまりあげなくてもよいので疲れにくく負担をかけずに補聴器を使用できます。
両耳のメリット
- 両耳に補聴器を装用する為両耳共に音が聞き取りやすくなります
- 音の方向感が感じやすくなる
- 騒音下や複数での会話が聞き取りやすくなる
- より自然な聞き取りが可能になる
- 疲れにくい
- 両耳に補聴器をする為耳の聞き取りの衰えを予防できる
両耳のデメリット
- 補聴器が二つ必要なので価格面でのコストが増える
- 両耳に補聴器をする為人により閉塞感を感じる
片耳に高い補聴器を購入するより多少の機能や性能を落としても、その予算内で両耳で買ったほうが良い場合もあります。
補聴器の両耳装用は脳の働きにも影響します!
左耳からの音情報は主に右脳に、右耳からの音情報は主に左脳に伝達されます。
そして左脳と右脳にバランスよく音情報が届くことで左右の脳が協力して能力を発揮します。
例えば、多少騒がしい場所でも周囲のさまざまな音の中から話し相手の声を識別できるというのもその一例です。
そんな脳の働きを生かすためにも補聴器を両耳につけることは有効です。
また目を例にすると左右どちらかの目だけでは距離感がつかめず歩きにくいです。
そして片方だけに極端な負担がかかるので疲れやすくなります。
耳にしても同様で、より快適な聞こえを得るためには左右でバランスよく聞くことが大切です。
両耳に補聴器をする場合、両耳間通信ができる補聴器がおすすめです!
補聴器を両耳で快適に扱う事ができる、そんな機能を紹介します。
両耳間通信とは左右の補聴器が電波で通信します。そして周りの音の環境を
調べながら音声信号を左右でやりとりして最適な音声を耳へ届ける。
このような両耳間音声通信機能搭載の補聴器が今多数の補聴器メーカーで作られています。
今回紹介するのはベルトーン補聴器のLEGEND(レジェンド)シリーズです。
レジェンドはオーダーメイド補聴器(耳穴型補聴器)で世界初のi Phoneとの連携が可能になりました!
両耳間通信は単にバランスを取るだけでなく、耳本来の両耳の効果や左右の差なども保持しつつ明瞭感を保ちます。
このベルトーン補聴器の便利な所は両耳での通信が可能な所とi Phoneでの微調整が可能という事です!
両耳で使用してもわずらわしく感じるような手間もないのでおすすめです!種類は耳かけと耳あな型があります。
レジェンドシリーズは6、9、17の3クラスあり、耳かけと耳あな型で用意があります。価格帯は180,000円~500,000円です。クラスによりチャンネル数など、性能の違いなどがあります。詳しくは当店にお問い合わせ下さい!
まとめ
耳の聞こえが悪くなり補聴器を考えている方に知っていただきたいのが両耳での補聴器使用です。
日本では海外に比べ両耳での補聴器使用を考える方は少ないです。
両耳共に難聴がある方は両耳で補聴器をするのが一番いいです。方向感覚、きこえの予防、脳の活性化、会話の聞きとりなど
片耳の補聴器使用より効果があります。大阪聞こえ補聴器では補聴器を貸し出す際なども両耳でおすすめしております。
両耳と片耳だけで補聴器の試聴をしていただけると違いがわかります。よりよいきこえにするために両耳での補聴器装用をお試し下さい。
只今大阪聞こえ補聴器では両耳で補聴器を購入していただいた方にお得なキャンペーンを開催しています!
詳しくはコチラ